「採用動画を作ったほうがいいと言われたけれど、何から始めればいいのかわからない」「会社紹介の動画とSNSのショート動画、どちらを作るべき?」──そんなお悩みはありませんか。
採用動画とは、求職者に向けて、仕事内容・働く人・職場の雰囲気を映像で伝え、応募や面接につなげるための動画です。この記事では、採用動画の種類と役割、ショート動画と長尺動画の使い分け、作り方の流れ、応募につなげる設計、費用の目安までを解説します。これから採用動画に取り組む方は、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の要点
- 採用動画は、文字の求人票では伝わりにくい「人」と「雰囲気」を伝えるためのもの
- 種類は、会社紹介・社員インタビュー・1日密着・職場紹介・ショート動画の5つが基本
- ショート動画は「知ってもらう」、長尺動画は「理解して決めてもらう」役割で使い分ける
- 作り方は「目的とターゲット→企画・台本→撮影→編集→公開と改善」の5ステップ
- 費用は、会社紹介ムービーが1本30万〜300万円、ショート動画の継続制作が月20万〜50万円程度が目安
採用動画とは?種類と役割
採用動画の役割は、求人票や採用サイトの文章だけでは伝わりにくい「どんな人と、どんな雰囲気で働くのか」を見せることです。基本となる種類は次の5つです。

| 種類 | 伝えること | 主な使い道 |
|---|---|---|
| 会社紹介動画 | 事業内容・理念・会社の全体像 | 採用サイト、会社説明会 |
| 社員インタビュー | 入社理由・やりがい・大変なこと | 採用サイト、選考中のフォロー |
| 1日密着 | 出社から退社までの仕事の流れ | 採用サイト、YouTube、SNS |
| 職場紹介 | オフィスや現場、休憩室、設備 | SNS、職場見学の前の案内 |
| ショート動画 | 社員の人柄、仕事の「あるある」、職場の日常 | TikTok、Instagramリール、YouTubeショート |
ここでいうショート動画とは、スマートフォンの縦画面で見る1分前後の短い動画のことです。株式会社InitialSiteの「就活生・新卒社会人400人調査」(2026年5月実施・インターネット調査・企業SNSやショート動画の閲覧経験がある400人)では、82.3%が企業選びでSNSを「参考にしていた」と答え、気になる企業にSNSがない場合に「働くイメージが湧きにくい」「実際の雰囲気が分かりづらい」と答えた人は合わせて64.8%でした。求職者は、文字の条件だけでなく「働く姿」を見てから応募を決めています。
採用動画はショート動画と長尺動画をどう使い分ける?
使い分けの基本は、ショート動画で「会社を知ってもらい」、長尺動画で「仕事を理解して応募を決めてもらう」ことです。どちらか一方ではなく、役割を分けて組み合わせると効果が出やすくなります。

| 項目 | ショート動画 | 長尺動画 |
|---|---|---|
| 長さ | 15秒〜1分前後 | 3分〜10分以上 |
| 主な掲載先 | TikTok、Instagramリール、YouTubeショート | 採用サイト、YouTube、説明会 |
| 届く相手 | まだ会社を知らない人(転職・就職を考え始めた人を含む) | 応募を考えている人、選考中の人 |
| 役割 | 知ってもらう・興味を持ってもらう | 理解してもらう・不安をなくす |
| 作り方 | 週1〜3本を継続して出す | 1本をしっかり作り、長く使う |
総務省情報通信政策研究所の「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2025年12月1〜7日・13〜79歳の1,800人)では、全年代の利用率はYouTubeが81.5%、Instagramが54.8%、TikTokが36.7%でした。ショート動画を出せる場所は多く、若い世代だけでなく中途採用の対象となる世代にも届けられます。予算が限られる場合は、まずショート動画を続けて「知られる状態」を作るのがおすすめです。YouTubeでのショートと長尺の分け方はYouTube採用の始め方で詳しく解説しています。
採用動画の作り方は?企画・撮影・編集の流れ
採用動画は、「目的とターゲットを決める→企画・台本→撮影→編集→公開と改善」の5ステップで作ります。いちばん大切なのは最初のステップで、ここが曖昧なまま撮り始めると「きれいだけど応募につながらない動画」になりがちです。

1. 目的とターゲットを決める
「誰に、何を知ってもらい、どう動いてほしいか」を1文で書きます。たとえば「20代の未経験者に、先輩が優しく教えてくれる職場だと知ってもらい、職場見学に申し込んでほしい」のように決めます。ターゲットの決め方は採用SNSのペルソナ設計が参考になります。
2. 企画・台本をつくる
ショート動画は最初の2〜3秒で「何の動画か」がわかる構成にします。長尺動画は、求職者が知りたい順番(仕事内容→働く人→1日の流れ→大変なこと→応募方法)に並べると見やすくなります。
3. 撮影する
ショート動画はスマートフォンで撮影できます。出演する社員には、事前に動画の目的と公開する場所を説明し、了承をもらってから撮りましょう。1日でまとめて数本分を撮ると、現場の負担を減らせます。
4. 編集する
音を出さずに見る人も多いため、テロップ(画面に入れる文字)を入れます。BGMは、企業アカウントで使ってよい音源かを確認します。TikTokの場合、ビジネスアカウントは商用利用が許可された「商用音楽ライブラリ」の音源を使うのが基本です。
5. 公開して改善する
公開したら、再生数だけでなく、プロフィールへのアクセスや応募ページのクリックまで見て、次の企画に反映します。1本で当てようとせず、反応のよかった企画を「型」にしてくり返すのが続けるコツです。企画に迷ったら、職種別の使い分けを紹介した採用SNSは職種別に使い分けるもご覧ください。
採用動画を応募につなげるには?導線の設計
採用動画を応募につなげるには、「動画を見る→プロフィールを見る→採用ページを見る→応募・見学」という流れを、撮影の前に用意しておくことが必要です。動画がどれだけ見られても、次に進む場所がなければ応募は増えません。

| 段階 | 用意すること |
|---|---|
| 動画を見る | 冒頭で「何の会社・どんな仕事か」が伝わる構成、動画の最後の一言(例:「募集中です。詳しくはプロフィールへ」) |
| プロフィールを見る | 会社名・職種・勤務地がわかる紹介文、採用ページへのリンク |
| 採用ページを見る | 仕事内容・給与・勤務時間などの条件、社員インタビューなどの長尺動画 |
| 応募・見学 | 入力項目の少ない応募フォーム、DMや職場見学など気軽な入り口 |
同じInitialSiteの調査(第二弾)では、企業SNSを見たあとに「説明会に参加した」人が41.8%、「企業HPを詳しく調べた」人が41.5%でした。動画を見た人の多くは、すぐ応募するのではなく、まず詳しい情報を見に行きます。だからこそ、プロフィールと採用ページの準備が欠かせません。
弊社が支援した警備会社では、ショート動画の企画と合わせて問い合わせまでの導線を設計し、TikTok 15万フォロワー・月間再生数1,000万回超え・採用問い合わせ200件超につながりました。導線の作り方は採用SNSの導線設計、再生数と応募の違いはTikTok採用でバズっても応募が来ない理由で詳しく解説しています。
採用動画の費用の目安はいくら?
採用動画の費用は、会社紹介ムービーを1本作るなら30万〜300万円程度、ショート動画を継続して作るなら月20万〜50万円程度(月6〜12本)が目安です。撮影の規模や本数、企画・分析まで含むかで大きく変わります。

| 作り方 | 費用の目安 | 向いている会社 |
|---|---|---|
| 会社紹介ムービー(単発) | 1本30万〜300万円程度 | 採用サイトや説明会で長く使う動画がほしい |
| ショート動画(継続制作) | 月20万〜50万円程度(月6〜12本) | SNSで継続して発信し、知ってもらう機会を増やしたい |
| ショート動画(単発制作) | 1本5万〜20万円程度 | まず数本だけ試したい |
| 自社で制作 | 外部費用はほぼゼロ(担当者の時間がかかる) | 撮影・編集できる社員がいて、継続できる体制がある |
自社制作は外部の費用がかからない一方、企画・撮影・編集に担当者の時間がかかります。見積もりを比べるときは、金額だけでなく「1本に何が含まれるか(企画・撮影・編集・分析)」をそろえて比べましょう。料金の内訳は採用動画の相場はいくら?で詳しく紹介しています。
株式会社Add Valueは、企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社です。採用目的のショート動画を企画から撮影・編集・投稿・分析までお受けし、動画を作って終わりにせず、応募につながる運用まで担当します。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。料金はAプラン月額30万円(6投稿/月)、Bプラン月額45万円(10投稿/月)、Cプラン月額55万円(12投稿/月)です(契約期間6ヶ月〜。動画の内容・工数・媒体数により変動します)。
採用動画のメリット・デメリットと注意点は?
採用動画のメリットは職場の雰囲気が伝わり、入社前後のギャップを減らせること、デメリットは制作の手間と費用がかかり、成果が出るまで時間がかかることです。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 働く人や雰囲気が伝わり、応募前の不安を減らせる | 企画・撮影・編集に時間や費用がかかる |
| 職場が合う人が集まりやすく、入社後のギャップを減らせる | ショート動画は続けないと効果が出にくい |
| 一度作った長尺動画は、説明会や選考中にもくり返し使える | 社員の出演への協力が必要になる |
注意したいのは、実際と違う見せ方をしないことです。厚生労働省は、インターネットやX等のSNSを含む広告で労働者を募集する場合も、職業安定法により虚偽の表示や誤解を生じさせる表示をしてはならないと周知しています。動画で伝える仕事内容や働き方は、求人票の条件と食い違わないように確認しましょう。InitialSiteの調査(第二弾)でも、企業SNSを見て印象が「悪くなった」人が23.8%いました。飾りすぎず、良いところも大変なところも正直に伝える動画が信頼されます。
応募が集まった動画の具体例は採用動画の成功事例、外注先の比べ方は採用動画の制作会社の選び方で紹介しています。
業界別の見せ方の例として、製造業・工場の採用にSNS動画が効く理由もあわせてご覧ください。
採用動画でよくある質問
Q. 採用動画とは何ですか?
A. 求職者に向けて、仕事内容・働く人・職場の雰囲気を映像で伝え、応募や面接につなげるための動画です。会社紹介動画、社員インタビュー、1日密着、職場紹介、ショート動画などの種類があります。
Q. 採用動画は何分くらいがよいですか?
A. SNSで知ってもらうショート動画は15秒〜1分前後、採用サイトや説明会で仕事を理解してもらう長尺動画は3分〜10分程度が目安です。役割に合わせて長さを決めましょう。
Q. 採用動画はスマートフォンで撮影できますか?
A. ショート動画はスマートフォンで撮影できます。会社紹介ムービーのように長く使う動画は、制作会社に依頼して撮影機材や編集の品質を上げる方法もあります。
Q. 採用動画の費用はいくらですか?
A. 会社紹介ムービーを1本作る場合は30万〜300万円程度、ショート動画を継続して作る場合は月20万〜50万円程度(月6〜12本)が目安です。撮影の規模や本数、企画・分析まで含むかで変わります。
Q. 採用動画を作れば応募は増えますか?
A. 動画だけでは増えにくいです。プロフィールや採用ページ、応募フォームまでの導線を用意し、反応を見ながら続けることで応募につながりやすくなります。
業界別の採用動画の活用例として、ホテルの採用での見せ方も紹介しています。
まとめ:採用動画は「目的」と「導線」から作ろう
- 採用動画は、求人票では伝わりにくい働く人と雰囲気を見せるための動画
- 種類は、会社紹介・社員インタビュー・1日密着・職場紹介・ショート動画の5つ
- ショート動画で知ってもらい、長尺動画で理解してもらう役割分担が基本
- 作り方は「目的とターゲット→企画・台本→撮影→編集→公開と改善」の5ステップ
- 撮影の前に、プロフィールと採用ページまでの導線を用意しておく
「自社に合う採用動画の種類を知りたい」「ショート動画で応募を増やしたい」という方は、お気軽にご相談ください。SNSを使った採用の全体像はSNS採用とは?、ショート動画を使った採用の始め方はTikTok採用とは?もあわせてご覧ください。
参考情報(2026年11月2日確認)
- 株式会社InitialSite「第一弾【就活生・新卒社会人400人調査】」(2026年5月29日発表/2026年5月実施・インターネット調査・n=400)
- 株式会社InitialSite「第二弾【就活生・新卒社会人400人調査】」(2026年6月29日発表/2026年5月実施・インターネット調査・n=400)
- 総務省情報通信政策研究所「令和7年度 情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2026年6月26日公表/2025年12月1〜7日・13〜79歳の1,800人)
- 厚生労働省「労働者の募集広告には、『募集主の氏名(又は名称)・住所・連絡先(電話番号等)・業務内容・就業場所・賃金』の表示が必要です」
- TikTokビジネスヘルプセンター「商用音楽ライブラリ」
株式会社Add Value 代表
企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。


