「採用にショート動画が効くらしいけど、実際どんな動画が成果を出しているの?」──採用担当の方から、最近いちばん多くいただく質問です。求人媒体の反応が年々鈍くなる中で、TikTokやInstagramリールを起点にした採用は、もはや一部の先進企業だけのものではなくなりました。
この記事では、TikTok・Instagram運用20案件超を支援する弊社の実例と、公開されている企業事例を合わせた採用ショート動画の成功事例10選を業界別に紹介します。単なる事例集で終わらせず、応募が集まる動画に共通する「3つの型」と、バズを応募につなげる導線設計まで解説します。
この記事でわかること
- 採用ショート動画が主流になった3つの理由
- 業界別の成功事例10選(警備・タクシー・製造・建設・介護・サロンなど)
- 応募が集まる動画に共通する3つの型
- バズを応募につなげる「CV導線」の設計方法
- 自社制作と外注、それぞれの向き不向き
採用ショート動画が主流になった理由

まず前提として、なぜいま採用の主戦場がショート動画に移っているのか。理由は大きく3つあります。
① 若手の情報行動が「SNS検索」に変わった
10〜20代の求職者は、気になる会社や業界をまずTikTok・Instagramで検索します。求人票の条件より「働く人の顔と職場の空気」を見て応募を判断するのが当たり前になり、SNSに情報がない会社はそもそも比較の土俵に乗れなくなっています。
② スマホ1台で「職場のリアル」を伝えられるようになった
かつて採用動画といえば、制作会社に数十万〜数百万円で発注する「会社紹介ムービー」でした。ショート動画の登場で、スマホ1台・15〜60秒で職場の雰囲気を伝えられるようになり、中小企業でも大手と同じ土俵で戦えるようになりました。
③ フォロワーゼロでも「潜在層」に届く
TikTokやリールは、フォロワーがいなくても興味関心ベースでおすすめ表示されるアルゴリズムです。「転職をまだ考えていない層」に会社を知ってもらえる、ほぼ唯一の採用チャネルと言えます。
成功事例10選(業界別)

ここからは、成果が公表・報道されている企業事例と、弊社が運用支援した実例を業界別に紹介します(外部事例の成果は各社公表情報・メディア掲載に基づきます)。
①警備会社(弊社支援)— 採用問い合わせ200件超
「若手の応募がゼロ」の状態から、隊員が主役の日常動画をTikTok・Instagramで継続発信。TikTok15万フォロワー・月間再生数1,000万回超え・採用問い合わせ200件超という成果につながりました。エンタメの入り口から業界のリアルに繋げる構成が特徴です。
②整体・マッサージ系サロン(弊社支援)— 採用問い合わせ80件超
セラピスト不足に悩むサロンで、施術風景とスタッフの人柄が伝わるリールを運用。月間再生数750万回超え・採用問い合わせ80件超。小規模店舗でも「人を見せる」発信で採用は変わる、という好例です。
③大京警備保障(警備)— 「バズる警備会社」の代表格
役員やスタッフが登場するユーモラスな動画で人気を集め、堅いイメージの警備業界で若年層の認知を獲得。「警備員の1日」など仕事の実態が伝わる動画が、採用ページへのアクセス増につながったと報じられています。
④三和交通(タクシー)— おじさんダンスで応募2倍
役員・管理職が全力でダンスする動画がバズり、フォロワー20万人超のヒットアカウントに。新卒採用2倍・中途応募増・採用コスト削減につながったと公表されており、「人柄で選ばれる」タクシー会社の代表例です。
⑤三陽工業(製造業)— 現場社員が主役の「おじさんTikTok」
製造現場の社員が踊る・語るコンテンツで認知を拡大し、中途応募の増加につなげたと紹介されています。「堅い・暗い」と思われがちな製造業こそ、現場の明るさとのギャップが刺さる好例です。
⑥リンクロノヴァ(建設)— シリーズ企画でフォロワー資産化
社長と社員の掛け合いによるシリーズ動画で大きくフォロワーを伸ばし、応募増につなげたと報じられています。「続きが見たくなるシリーズ化」は、建設・現場系の採用アカウントで特に有効な型です。
⑦介護施設(HIDAMARI GROUP)— 応募が年3名→80名に
Instagramを軸に職員の日常を発信し続け、応募者が年3〜4名から80名まで増えたと紹介されている介護業界の有名事例です。投稿時間を通勤・休憩時間に合わせるなど、ターゲットの生活動線に寄り添った運用が特徴です。
⑧ライソン(メーカー)— 自社製品×オフィス企画
自社の家電製品を使ってオフィスで調理する企画で注目を集め、応募増と企業イメージ向上につなげたと紹介されています。「事業内容そのものをコンテンツ化する」メーカーならではの型です。
⑨BEEM(IT・マーケティング)— 社長×スタッフのエンタメ型
社長とスタッフによるエンタメ動画で「一緒に働く人」が見えるアカウントを構築し、カルチャーに共感した人材の応募につなげています。採用とブランディングを両立させる型です。
⑩ANA(航空)— 職種紹介で潜在層をファン化
整備士やグランドスタッフなど、普段見えない職種の仕事を紹介するコンテンツで潜在層をファン化。すぐの応募ではなく「憧れの醸成」から入る、大手ならではの採用ブランディング事例です。
応募が集まる動画の共通点3つ

10の事例を並べると、業界がバラバラでも応募につながっている動画には明確な共通点が3つあります。
共通点①:会社ではなく「人」が主役
伸びているアカウントは例外なく、社屋やサービスではなく「そこで働く人」を主役にしています。求職者が知りたいのは「どんな人と働くのか」。キャラの立つ社員・役員の登場が、応募の心理的ハードルを下げます。
共通点②:飾らない「日常の切り取り」
作り込んだPR動画より、休憩室の会話や現場のあるあるなど、素の日常を切り取った動画の方が圧倒的に見られます。リアルを見せることは入社後のギャップを減らし、定着率にも効きます。
共通点③:単発ではなく「継続と型」
1本のバズで採用が変わった会社はありません。どの事例も週2〜3本×数ヶ月の継続と、当たった企画を型化して繰り返す運用で資産を積み上げています。
バズだけでは採用につながらない:CV導線の設計

ここが本記事でいちばん伝えたいポイントです。再生数がどれだけ伸びても、導線がなければ応募はゼロのまま。弊社の支援先で問い合わせ200件超という成果が出たのも、動画の裏でこの導線を設計していたからです。
「再生→興味→プロフィール→応募」の4ステップ
- 再生:フックで指を止め、最後まで見てもらう
- 興味:「この会社面白そう」というコメント・フォローが生まれる
- プロフィール:アカウント名・プロフィールで「何の会社か」が3秒でわかる
- 応募:プロフィールのリンクとDMで、応募のハードルを最低まで下げる
特に見落とされがちなのがプロフィールです。動画がバズってもプロフィールが整っていなければ、視聴者は「面白かった」で離脱します。採用ページへのリンク設置と「DM応募OK」の明記は、動画を撮り始める前に済ませておきましょう。
自社で作る場合と外注する場合

最後に、実際に始めるときの体制の話です。結論、撮影は自社・企画と分析はプロと組む「分担型」が最も費用対効果に優れます。
自社制作が向いているケース
SNSに慣れた若手社員がいて、週2〜3本の投稿を数ヶ月続けられる体制を組めるなら、自社制作は十分可能です。コストを抑えられる一方、「企画の型」と「分析」のノウハウがないまま始めると、伸びずに挫折するケースが大半です。
外注・伴走支援が向いているケース
「何を撮ればいいかわからない」「継続できる自信がない」なら、最初の3〜6ヶ月だけでも伴走支援を入れるのが近道です。企画・台本・分析を外部に任せ、撮影だけ現場で行う分担なら、現場負担を最小にしながら成功事例の型をそのまま使えます。
まとめ:事例の「型」を借りて、最短距離で始める
- 採用ショート動画は、潜在層に届く実質唯一のチャネルになった
- 成功事例の共通点は「人が主役」「日常の切り取り」「継続と型」の3つ
- 警備・タクシー・製造・建設・介護——堅い業界ほどギャップで勝てる
- バズは手段。成果を分けるのは「再生→興味→プロフィール→応募」の導線設計
- 体制は「撮影は自社・企画と分析はプロ」の分担型が費用対効果◎
弊社は警備会社の採用問い合わせ200件超・サロンの80件超をはじめ、20案件超の運用で「業界別の勝ちパターン」を蓄積しています。自社の業界でどの型が使えるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
株式会社Add Value 代表
TikTok・Instagram運用20案件超を並行支援。警備会社のTikTok採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなど、現場系・採用難業界のSNS採用に強み。プロフィール詳細はこちら →

