「Instagramで採用に成功している会社は、どんな投稿をしているのだろう」「参考になるアカウントを見て、自社の運用に活かしたい」──採用Instagramを始める前や、伸び悩んでいるときに、こう考える方は多いのではないでしょうか。
Instagram採用の成功事例とは、フォロワー数や再生数だけでなく、問い合わせや応募という採用の成果につながったアカウントの取り組みのことです。この記事では、事例の正しい見方、弊社が支援した2つの事例、業界別によく使われる発信の型、うまくいくアカウントの共通点、真似するときの注意点を紹介します。
この記事の要点
- 事例は「応募につながったか」で見る。フォロワー数だけでは判断できない
- 弊社の支援事例では、警備会社で採用問い合わせ200件超、整体・マッサージ系サロンで80件超
- 業界ごとに、伝わりやすい発信の型がある
- うまくいくアカウントは、対象がはっきりしていて、社員の顔が見え、投稿を続けている
- 真似するのは「型」まで。中身は自社の社員と現場で作る
Instagram採用の事例はどう見る?応募につながったかを確かめる
Instagram採用の事例を見るときは、「応募につながったか」を一番に確かめます。フォロワーが多くても、見ているのが求職者でなければ採用の成果にはなりません。

図の4つの視点のうち、外から見てわかるのは「誰に向けた発信か」「どのくらい続けているか」「応募方法がすぐわかるか」の3つです。応募数は公開されていないことが多いため、他社のアカウントは「成果の数字」ではなく「設計と続け方」を学ぶ材料として見るのがおすすめです。
そのため、この記事では他社のアカウント名を挙げて優劣をつけるのではなく、応募の成果まで確かめられる弊社の支援事例と、業界ごとによく使われる発信の型を紹介します。採用Instagramの始め方から知りたい方は、先にInstagram採用とは?をご覧ください。
Instagram採用の成功事例|弊社が支援した2社
弊社が支援した採用事例では、警備会社で採用問い合わせ200件超、整体・マッサージ系サロンで採用問い合わせ80件超につながりました。どちらもInstagramとTikTokを組み合わせて運用しています。

| 項目 | 警備会社 | 整体・マッサージ系サロン |
|---|---|---|
| フォロワー | Instagram 4万/TikTok 15万 | Instagram 1万/TikTok 5,000 |
| 月間再生数 | 1,000万回超え | 750万回超え |
| 採用の成果 | 採用問い合わせ200件超 | 採用問い合わせ80件超 |
| 支援内容 | ショート動画企画/投稿設計/アカウント改善/問い合わせ導線設計 | |
警備会社:知られていない仕事を「見える」ようにした
警備の仕事は、求人票だけでは1日の流れや現場の雰囲気が伝わりにくい職種です。ショート動画で仕事の様子や働く人を見せ、プロフィールから問い合わせまでの導線を整えたことで、採用問い合わせ200件超につながりました。詳しくはTikTok採用とは?でも紹介しています。
整体・マッサージ系サロン:働くイメージを持ってもらった
サロンの採用では、「未経験でも技術が身につくか」「どんな人と働くか」が応募の決め手になります。投稿設計とアカウント改善で、応募前の不安に答える発信を続け、採用問い合わせ80件超につながりました。詳しくは整体院・サロンの採用難をSNSで解決で紹介しています。
2社に共通するのは、再生されるだけで終わらせず、問い合わせまでの道のりを設計したことです。
業界別のInstagram採用事例|よく使われる発信の型
業界ごとに、求職者が知りたいことは違います。その業界で働く人が応募前に不安に思うことを、動画や写真で先に見せるのが、業界を問わず使える考え方です。

| 業界 | 求職者が知りたいこと | よく使われる発信の例 |
|---|---|---|
| 建設・製造 | きつくないか、技術が身につくか | 完成までの工程、先輩の手元のアップ、現場の安全への工夫 |
| 介護・医療 | 職場の人間関係、夜勤や休み | 利用者さんとの関わり、夜勤や休日の実際、スタッフ同士の会話 |
| 飲食・小売 | シフトの融通、職場の雰囲気 | 仕込みや接客の様子、シフトの組み方、まかない紹介 |
| 美容・サロン | 技術の上達、デビューまでの期間 | 練習会の様子、スタイリストまでの道のり、施術のビフォーアフター |
| 警備・ドライバー | 未経験でもできるか、1日の流れ | 1日の流れ、研修の様子、制服や車両の紹介 |
表の例は、弊社が支援してきた業界で求職者から多く聞かれる不安をもとにまとめたものです。「大変なところ」も隠さずに見せると、入社後のギャップが減り、応募の質も上がりやすくなります。職種ごとのSNSの選び方は採用SNSは職種別に使い分けるで解説しています。
応募につながるInstagram採用アカウントの共通点は?
応募につながるアカウントには、対象がはっきりしている・社員の顔が見える・仕事のリアルを見せている・投稿を続けている・応募までの道がわかりやすいという5つの共通点があります。

- 採りたい人がはっきりしている:新卒か中途か、経験者か未経験者かで、伝える内容を変えている
- 社員の顔と声が見える:一緒に働く人の雰囲気が伝わり、応募の不安が減る
- 仕事のリアルを見せている:良いことだけでなく、大変なところも伝えている
- 投稿を続けている:決まったペースで止めずに出している
- 応募までの道がわかりやすい:プロフィールのリンク、ハイライト、DM窓口がそろっている
就活生・新卒社会人を対象にした株式会社InitialSiteの調査(2026年5月実施・企業SNSの閲覧経験がある400人)では、82.3%が企業の比較・検討時にSNSを「参考にしていた」と答えています。応募から逆算した運用の考え方は採用Instagramの効果を最大化する方法で詳しく解説しています。
Instagram採用の事例を真似するときの注意点は?
事例を真似するときは、「考え方と型」は真似してよく、「表面だけのコピー」は避けるのが基本です。

他社の動画をそのまま再現したり、実態と違う雰囲気を演出したりすると、入社後のギャップにつながります。同じInitialSiteの調査(第二弾)では、企業SNSを見て印象が変わった人は67.8%で、内訳は「良くなった」44.0%、「悪くなった」23.8%でした。SNSは印象を上げることも下げることもあるため、自社の実態に合った発信を心がけましょう。
真似する前に確認したいこと
- 自社が採りたい人と、事例のアカウントが狙う人は同じか
- 出演する社員に、公開先と公開期間を説明して了解をとったか
- 使う音楽や素材は、商用利用が認められているか
- 求人の条件を書く場合、募集要項と食い違っていないか
ペルソナの決め方は採用SNSのペルソナ設計で紹介しています。
事例を自社のInstagram採用に活かす方法は?
事例を自社に活かすには、参考アカウントを3つ選ぶ→型を書き出す→自社の現場に置きかえるの順で進めます。見て終わりにせず、自社の投稿企画に落とし込むことが大切です。
| 手順 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 1. 参考アカウントを選ぶ | 同じ業界・近い職種・採りたい年代が近いアカウントを3つ選ぶ | フォロワー数より、自社と条件が近いかで選ぶ |
| 2. 型を書き出す | プロフィール文、ハイライトの分け方、よく出る企画のシリーズを書き出す | 動画の中身ではなく「構成」をメモする |
| 3. 自社に置きかえる | 書き出した型に、自社の社員・仕事・職場をあてはめて企画を作る | 現場の社員にネタを聞くと、自社らしい企画になる |
企画ができたら、まずは1か月で9本ほど投稿をためて、プロフィールを開いた人が雰囲気をつかめる状態を作りましょう。成果が出た事例も、最初から伸びていたわけではなく、投稿を続けて改善した積み重ねの結果です。3か月ほど続けたら、閲覧数・プロフィールへのアクセス・リンクのクリック・応募の4段階で数字を見直します。
Instagram以外も含めた業界別の事例はSNS採用の成功事例でまとめています。
Instagram採用の事例でよくある質問
Q. Instagram採用の成功事例は何を見ればいいですか?
A. フォロワー数よりも、問い合わせや応募につながったかを見ます。外から応募数がわからない場合は、誰に向けた発信か、どのくらい続けているか、応募方法がすぐわかるかといった設計と続け方を参考にしましょう。
Q. Instagram採用で成果が出た事例はありますか?
A. 弊社が支援した警備会社ではInstagram 4万フォロワー・採用問い合わせ200件超、整体・マッサージ系サロンではInstagram 1万フォロワー・採用問い合わせ80件超につながりました。
Q. 応募につながる採用アカウントの共通点は何ですか?
A. 採りたい人がはっきりしている、社員の顔と声が見える、仕事のリアルを見せている、投稿を続けている、応募までの道がわかりやすい、という5つです。
Q. 他社の採用アカウントを真似してもいいですか?
A. 企画のシリーズの作り方やプロフィールの構成などの型は参考にして構いません。ただし、動画をそのまま再現したり、実態と違う雰囲気を演出したりするのは避け、中身は自社の社員と現場で作りましょう。
Q. 参考にする採用アカウントはどう選べばいいですか?
A. フォロワー数の多さではなく、同じ業界・近い職種・採りたい年代が近いアカウントを3つほど選びます。プロフィール文、ハイライトの分け方、企画のシリーズなどの構成を書き出し、自社の社員と現場に置きかえて使いましょう。
まとめ:Instagram採用の事例は「型」を学んで自社の言葉で発信しよう
- 事例は、フォロワー数ではなく応募につながったかで見る
- 弊社の支援事例では、警備会社で採用問い合わせ200件超、サロンで80件超
- 業界ごとに、求職者の不安に先回りした発信の型がある
- うまくいくアカウントは、対象・社員の顔・リアル・継続・導線の5つがそろっている
- 真似するのは型まで。中身は自社の社員と現場で作る
「自社の業界ではどんな発信が合うのか知りたい」「事例のような成果を目指したい」という方は、お気軽にご相談ください。採用にSNSが必要な理由から整理したい方は採用にSNS活用が必要な理由もご覧ください。
参考情報(2026年11月1日確認)
株式会社Add Value 代表
企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。


