「リールを投稿しているのに再生数が伸びない」「何を話せばいいか分からず、毎回行き当たりばったり」──Instagram運用の相談で最も多いのが、このリールの悩みです。実は、伸びるリールと伸びないリールの差は撮影や編集ではなく、撮る前の「台本」でほぼ決まります。
この記事では、TikTok・Instagram運用20案件超の運用データから見えてきた「伸びる台本」の構成を、目的別テンプレートと採用リールの実例つきで解説します。読み終わる頃には、次のリールの台本がすぐ書ける状態になっているはずです。
この記事でわかること
- リールが伸びる仕組み(アルゴリズムの評価軸)
- 台本の基本構成「フック→本編→CTA」の作り方
- 目的別(認知・保存・採用)の構成テンプレート
- 採用リールの実例と台本の書き方
- 伸びない台本のNGパターンと効率化ツール
リールが伸びる仕組み(アルゴリズム)

台本の前に、リールがどういうロジックで拡散されるのかを押さえましょう。Instagramのアルゴリズムは、投稿されたリールをまず少数のユーザーに表示し、その反応を見て表示範囲を広げるかを決めます。評価される主な指標は次の3つです。
① 視聴維持率:最後まで見られたか
途中でスワイプされる動画は拡散されません。「最後まで見させる設計」ができているかが最重要指標で、これはまさに台本の仕事です。
② 保存・シェア:後で見返したいか
「いいね」より重いシグナルが保存とシェアです。ノウハウ系・リスト系のリールが伸びやすいのは、この保存を集めやすいからです。
③ プロフィール遷移:もっと知りたいか
動画からプロフィールへ飛ぶ行動は「アカウントへの興味」の証明。採用・集客につなげたいなら、再生数よりプロフィール遷移数を見るべきです。
台本の基本構成:フック→本編→CTA

リール台本の基本は、たった3部構成です。この骨組みに沿って書くだけで、動画の完成度は大きく変わります。
フック(0〜2秒):スワイプを止める
「〇〇な人、これ見て」「9割が知らない〇〇」など、ターゲットに刺さる一言+目を引く映像で入ります。挨拶や自己紹介から入るのは厳禁。ここで止まらなければ、その先は存在しないのと同じです。
本編(2〜30秒):要点は3つまで
伝えたいことを最大3つに絞り、テンポよく展開します。1文ごとにカットを割り、2〜3秒に1回画面が変わるリズムが視聴維持の鉄則です。台本には「セリフ」と「映像・テロップ」をセットで書きましょう。
CTA(ラスト):次の行動は1つだけ
「保存して見返してください」「プロフィールから応募できます」など、促す行動は1動画1つ。フォローも保存も応募も、と欲張ると全部弱くなります。
目的別テンプレ(認知/保存/採用)

基本構成を押さえたら、目的に合わせて型を使い分けます。
認知型:あるある・共感ネタで広く届ける
構成は「あるある提示→2〜3連発→オチ」。業界あるあるや現場ネタでコメント欄が盛り上がるのがこの型。アカウントの入口づくりに向いています。
保存型:ノウハウ・リストで蓄積される
構成は「結論→理由→具体例→まとめ」。「〇〇3選」「〇〇の手順」のようなリスト形式は保存率が高く、じわじわ伸び続ける資産になります。
採用型:人と職場を見せて応募につなげる
構成は「シーン提示→日常ダイジェスト→人柄の見える瞬間→締め」。スタッフの1日密着や職場の裏側で、「ここで働くイメージ」を持たせてプロフィールへ誘導します。
採用リールの実例解説
弊社が支援した整体・マッサージ系サロン(月間再生数750万回超え・採用問い合わせ80件超)で実際に機能した、採用リールの台本構成を紹介します。
(フック)「セラピストの1日、朝から全部見せます」
(本編)出勤→朝の準備「今日は予約8件」→施術シーン→休憩「まかない担当は院長」→先輩と談笑
(人柄)新人「入る前は不安だったけど、先輩がとにかく優しい」
(CTA)「うちで働いてみたい人は、プロフィールのリンクから」
ポイントは、条件やアピールを一切語らず、「日常」と「人」だけで構成していること。それでも(だからこそ)応募につながります。求職者が知りたいのは条件の前に「どんな空気の職場か」だからです。
NG例:伸びない台本の共通点

逆に、伸びない台本には明確な共通点があります。心当たりがないかチェックしてみてください。
- 挨拶・自己紹介から始まる:冒頭2秒を捨てているのと同じ
- 1本に情報を詰め込みすぎる:要点4つ以上は視聴維持率が落ちる
- セリフだけで映像の指定がない:画が単調になり途中離脱される
- CTAがない、または多すぎる:見て終わり、あるいは行動が分散する
- 誰向けかが決まっていない:全員向けの動画は誰にも刺さらない
制作を効率化するツール
週2〜3本の投稿を続けるには、台本づくりの効率化が欠かせません。
たたき台はAI(ChatGPT・Claude)に
「ターゲット」「尺と構成」「型」「出力形式(セリフ・映像・テロップの3列)」の4点を指定すれば、AIは優秀な台本のたたき台を出してくれます。ただしそのまま使うと没個性になるので、現場の言葉・実際のエピソードへの置き換えは必ず人間が行いましょう。
編集はスマホアプリで十分
CapCutなどの無料アプリで、テロップ・カット割り・音源まで完結します。凝った編集より、台本の質と投稿の継続にリソースを割くのが正解です。
まとめ:リールは「台本→撮影→編集」の順で決まる
- リールの評価軸は視聴維持率・保存・プロフィール遷移の3つ
- 台本は「フック→本編→CTA」の3部構成。要点は3つまで、CTAは1つだけ
- 目的別に認知型・保存型・採用型のテンプレを使い分ける
- 採用リールは条件を語らず「日常と人」で構成する
- たたき台はAI、味付けは現場。編集より台本と継続に投資する
台本の型はこの記事でカバーできますが、「自社で何を撮るか」は業種とターゲットで変わります。20案件超の運用データから、貴社アカウントに合う企画と構成をご提案しますので、お気軽にご相談ください。
株式会社Add Value 代表
TikTok・Instagram運用20案件超を並行支援。警備会社のTikTok採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなど、ショート動画運用に強み。プロフィール詳細はこちら →

