TikTok採用とは?始め方・費用・成功のポイント

TikTok採用とは、TikTokに自社の仕事内容や職場の雰囲気、社員の素顔をショート動画で投稿し、求職者に会社を知ってもらって応募につなげる採用手法です。求人媒体のように「仕事を探している人」を待つのではなく、まだ転職や就職を考えていない人にも会社を知ってもらえるのが特徴です。

「求人を出しても若い人の応募が来ない」「TikTok採用が気になるけれど、何から始めればいいかわからない」と感じていませんか?この記事では、警備会社のTikTok採用で採用問い合わせ200件超を支援してきた弊社が、TikTok採用の全体像と始め方をまとめて解説します。

この記事でわかること

  • TikTok採用とは何か、InstagramやYouTubeとの違い
  • TikTok採用のメリット・デメリットと、向いている業界・職種
  • TikTok採用の始め方5ステップ
  • 費用の目安と、社内に必要な運用体制
  • 警備会社の支援事例から見る成功のポイント
目次

TikTok採用とは?InstagramやYouTubeとの違い

TikTok・Instagram・YouTubeの見られ方と採用での役割の違いを比較した図解スライド

結論から言うと、TikTok採用の強みは「まだ会社を知らない人」に動画を届けやすいことです。InstagramやYouTubeとは得意な役割が違うため、違いを押さえておくと媒体選びで迷いにくくなります。

フォロワー以外にも動画が届きやすい

TikTokはアプリを開くと「おすすめ」の動画が次々と流れてくる使われ方が中心です。そのため、フォロワーが少ないアカウントでも、内容次第で多くの人に見てもらえる可能性があります。知名度がない会社でも「動画の中身」で勝負できるのが、TikTok採用の最大の特徴です。

TikTok・Instagram・YouTubeの違いを表で整理

項目TikTokInstagramYouTube
主な見られ方おすすめに流れてくる短い動画リール・ストーリーズ・プロフィール検索や関連動画からじっくり視聴
採用での得意な役割まだ知らない人に知ってもらう(認知)会社を好きになってもらう(理解・信頼)仕事内容や社員の想いを深く伝える
向いている動画現場の一コマ・職場のあるあるなど短い動画リール+写真で職場の雰囲気を整理社員インタビュー・1日密着など長尺
運用の負担感投稿本数が多く必要だが、1本は短い見た目の統一や情報整理に手間がかかる1本あたりの制作負担が大きい

実際の運用では、TikTokで知ってもらい、Instagramや採用サイトで理解を深めてもらうという組み合わせがよく使われます。媒体ごとの比較はSNS採用とは?主要5媒体の比較・メリット・成功事例まで完全ガイドでも詳しく解説しています。

求人媒体との違いは「届く相手」

求人媒体を見るのは、すでに仕事を探している人です。一方、TikTokでは暇つぶしに動画を見ている人に、偶然会社を知ってもらえます。求人媒体の代わりではなく、求人媒体では出会えない層に会社を知ってもらう手段と考えるとわかりやすいでしょう。

TikTok採用のメリット・デメリット

TikTok採用のメリット(知らない人に届く・雰囲気が伝わる等)と注意点(継続体制・応募につながらない視聴等)を比較した図解スライド

TikTok採用は、少ない費用で若い世代に会社を知ってもらえる一方、続ける体制がないと成果が出ません。始める前に両方を知っておきましょう。

メリット

  • 知名度がなくても届く:おすすめ表示により、会社名を知らない人にも動画を見てもらえる
  • 職場の雰囲気がそのまま伝わる:働く人の表情や声、現場の空気感は、文章の求人票より伝わりやすい
  • アカウント開設や通常の投稿に費用がかからない:広告を使わなくても始められる
  • 動画が会社の資産として残る:過去の投稿も、応募前に会社を調べる人に見てもらえる

特に大きいのが、入社前に職場の雰囲気を知ってもらえる点です。「動画で見たとおりの職場だった」と感じてもらえれば、入社後のミスマッチも防ぎやすくなります。

デメリット・注意点

  • 継続的な制作体制が必要:短い動画を定期的に出し続けないと、見てもらえる機会が増えない
  • 見られても応募につながるとは限らない:再生数が伸びても、採りたい人に届いていなければ応募は来ない
  • 出演する社員への配慮が必要:顔出しの同意や、映り込む情報(お客様・社内資料)の確認が欠かせない
  • 音源の使い方にルールがある:企業の発信では、TikTokが用意する商用利用可能な楽曲(商用音楽ライブラリ)を使うのが基本

「再生されたのに応募が来ない」という悩みはとても多く、原因と対策はTikTok採用でバズっても応募が来ない理由で詳しくまとめています。

TikTok採用に向いている業界・職種

総務省調査にもとづくTikTokの年代別利用率と、20代のYouTube・Instagram・TikTok利用率を示した棒グラフ

TikTok採用が特に向いているのは、10〜20代の若手を採用したい会社と、現場の仕事を動画で見せやすい職種です。

データで見るTikTokの利用者層

総務省情報通信政策研究所の「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」によると、TikTokの利用率は全年代で36.7%です。年代別では10代が67.9%、20代が61.5%と、若い世代ほど高くなっています。30代でも44.7%、40代でも42.6%が利用しており、若手だけの媒体ではなくなりつつあります。

なお、同じ調査で20代の利用率はYouTubeが96.3%、Instagramが82.6%です。TikTok単体で考えるより、ほかのSNSと役割分担させる前提で設計するのがおすすめです。

向いている業界・職種

  • 現場の仕事:警備・建設・製造・運送・介護など、仕事の様子を見せると魅力が伝わる職種
  • 接客・サービス:飲食・美容室・整体サロンなど、人柄や店の雰囲気が決め手になる職種
  • 未経験歓迎の求人:「自分にもできそう」と感じてもらうことが応募のきっかけになる
  • 新卒・アルバイト採用:利用率の高い10〜20代が主なターゲット

工夫が必要なケース

高度な専門職や管理職など、対象が限られる中途採用では、TikTokだけで応募を集めるのは難しいこともあります。その場合は、専門性を伝えやすいYouTubeやInstagramとの組み合わせを検討しましょう。職種ごとの使い分けは採用SNSは職種別に使い分ける|InstagramとTikTokの選び方で解説しています。

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TikTok採用の始め方5ステップ

TikTok採用の始め方5ステップ(目的とターゲット・応募の受け皿・アカウント設計・企画と撮影体制・投稿と改善)の図解スライド

TikTok採用は、いきなり動画を撮り始めるのではなく、「誰を採るか」と「どこから応募してもらうか」を先に決めるのが成功の近道です。次の5ステップで進めましょう。

ステップ1:目的とターゲットを決める

「どの職種を・何人・いつまでに採りたいか」と、「どんな人に来てほしいか」を言葉にします。年齢層や今の仕事、転職で重視しそうなことまで描いておくと、動画の企画がぶれにくくなります。

ステップ2:応募の受け皿(導線)を整える

動画を見た人が「次にどこへ行けばいいか」を用意しておきます。採用サイト、応募フォーム、公式LINE、DMなどから、投稿を始める前に「応募の入口」を1つに決めておくことが、成果を左右します。詳しくは採用SNSの導線設計|プロフィールから応募フォームまでのつなぎ方をご覧ください。

ステップ3:アカウントを開設してプロフィールを整える

企業で運用する場合は、ビジネス向けのアカウントで始めるのが一般的です。TikTokでは任意で企業認証を申請でき、認証済みのビジネスアカウントでは分析機能や、動画・プロフィールに誘導先リンクを付ける機能などが用意されています(使える機能は市場やアカウントの状況で異なります)。プロフィールには「採用中」であることと応募方法をはっきり書きましょう。

ステップ4:企画と撮影の体制をつくる

「仕事内容」「社員の素顔」「職場のあるある」など、続けやすい企画の型をいくつか決めます。あわせて、出演してくれる社員・撮影担当・投稿前に確認する人を決めておくと、運用が止まりにくくなります。

ステップ5:投稿・分析・改善を回す

投稿を始めたら、再生数だけでなく、プロフィールへのアクセスや応募・問い合わせの数まで見ていきます。月に1回は数字を振り返り、企画を入れ替えるのが基本です。追うべき指標は採用SNSの効果測定|応募数だけで判断しないKPIの決め方と見る期間で解説しています。

TikTok採用の費用の目安と運用体制

TikTok採用の費用の考え方(自社運用・運用代行・今の採用コストとの比較)を示した図解スライド

TikTok採用の費用は、自社で運用するか、運用代行に任せるかで大きく変わります。アカウント開設や通常の投稿は無料ですが、実際には人の手間(人件費)がかかる点を見落とさないようにしましょう。

自社運用と運用代行の比較

項目自社で運用運用代行に依頼
主な費用担当者の人件費、スマホ・照明などの機材月額の運用費(企画・撮影・編集・分析など)
メリット現場のリアルを出しやすく、外部費用を抑えられる企画や改善のノウハウを使え、社内の負担が少ない
注意点担当者が忙しくなると投稿が止まりやすい社内の協力(出演・ネタ出し)は引き続き必要

運用代行の費用の目安(弊社の料金)

参考までに、弊社のSNS運用代行の料金は次のとおりです。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。

プラン月額(目安)投稿本数
Aプラン30万円6投稿/月
Bプラン45万円10投稿/月
Cプラン55万円12投稿/月

契約期間は6ヶ月からで、動画の内容や工数、運用する媒体数によって変動します。費用を判断するときは、今の求人広告や人材紹介で1人採用するのにかかっている費用と比べてみるのがおすすめです。広告配信を行う場合は、別途広告費がかかります。

社内に必要な運用体制

  • 窓口担当:企画の相談、撮影日の調整、投稿内容の確認を行う
  • 出演・協力してくれる社員:現場の社員が出ているほど、仕事のリアルが伝わる
  • 応募・問い合わせへの対応者:DMや問い合わせに早く返信できる人を決めておく

運用代行に任せる場合でも、出演と問い合わせ対応は社内にしかできない仕事です。最初に役割を決めておきましょう。

自社にTikTok採用が合うか、まず相談してみませんか?

採りたい人物像と今の体制をうかがい、始め方と費用感をご提案します。

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TikTok採用を成功させるポイント(警備会社の支援事例)

TikTok採用で成果を出すポイントは、「採用のための設計」と「続ける仕組み」をセットでつくることです。弊社が支援している警備会社の事例をもとに解説します。

支援事例:警備会社で採用問い合わせ200件超

警備会社の採用支援では、TikTokとInstagramを採用目的で運用し、TikTok15万フォロワー・Instagram4万フォロワー、月間再生数1,000万回超えのアカウントに育ちました。その結果、採用問い合わせは200件超につながっています。支援内容は、ショート動画の企画、投稿設計、アカウント改善、問い合わせ導線の設計です。

ポイント1:採りたい人物像から企画を考える

流行りの動画をまねるだけでは、採用ターゲット以外の人ばかりが集まってしまいます。「この動画を見た人が、自分も働けそうと思えるか」を基準に企画を考えることが大切です。

ポイント2:再生数と問い合わせ導線をセットで改善する

警備会社の事例でも、動画の企画だけでなくアカウント改善と問い合わせ導線の設計までを一緒に進めました。動画で興味を持った人が迷わず問い合わせできる状態をつくってこそ、再生数が採用成果に変わります。

ポイント3:短期で判断せず続ける

TikTokは投稿を重ねるほど、どんな企画が見られるかがわかってきます。数本で判断せず、少なくとも数ヶ月は続ける前提で計画を立てましょう。ほかの業界の事例はTikTok採用の成功事例でも紹介しています。

採用以外の目的も含めた企業アカウントの運用は、企業TikTokの始め方で解説しています。

TikTok採用のよくある質問

Q. TikTok採用は無料でできますか?

アカウント開設や通常の投稿に費用はかからないため、自社で運用すれば外部費用をかけずに始められます。ただし、企画・撮影・編集には担当者の時間がかかります。広告を使う場合や運用代行に依頼する場合は、別途費用が必要です。

Q. 社員が顔出しをしなくてもTikTok採用はできますか?

できます。手元や後ろ姿だけを映す、声だけで出演するなど、顔を出さない見せ方もあります。ただし、働く人の表情が見えるほうが職場の雰囲気は伝わりやすいため、出演に前向きな社員がいれば協力をお願いしてみましょう。

Q. TikTok採用で中途採用もできますか?

できます。総務省の調査では30代・40代でも4割以上がTikTokを利用しています。未経験歓迎の現場職などは中途採用でも相性がよい職種です。専門職の採用では、他のSNSとの組み合わせを検討しましょう。

Q. 成果が出るまでどのくらいかかりますか?

業界や投稿内容によって異なりますが、最低でも3〜6ヶ月は続ける前提で考えるのがおすすめです。応募数だけでなく、プロフィールへのアクセスや問い合わせの数など、途中の数字の変化も見ながら判断しましょう。

TikTok採用にかかる費用をくわしく知りたい方はTikTok採用の費用はいくら?、外注先の比べ方はTikTok運用代行の選び方で解説しています。

業界別の活用例として、警備員の採用が難しい理由とSNS活用もご覧ください。

まとめ:TikTok採用は「設計してから始める」が近道

  • TikTok採用とは、ショート動画で会社を知ってもらい応募につなげる採用手法
  • 強みは知名度がなくても、まだ仕事を探していない人に届くこと
  • 10〜20代の利用率が高く、若手採用や現場職・接客職と相性がよい
  • 始め方は「目的とターゲット→受け皿→アカウント→企画と体制→投稿と改善」の5ステップ
  • 費用は自社運用なら人件費中心、運用代行なら月額費用。今の採用コストと比べて判断する

まずは「誰を採りたいか」と「どこから応募してもらうか」を決めるところから始めてみてください。「自社だけで続けられるか不安」「何を投稿すればいいかわからない」という方は、お気軽にご相談ください。

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監修者 佐々木啓吾

監修:佐々木啓吾

株式会社Add Value 代表

企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。

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