新卒採用にSNSを活用する方法|学生に届く媒体と発信

スマートフォンで企業のSNSを見る大学生のイラストと、新卒採用×SNSの活用方法を示すタイトル

新卒採用にSNSを活用する方法とは、学生が社名を調べたときに見つかる場所を作り、説明会やインターンの申し込みへつなぐ方法です。「学生は本当に企業のSNSを見ているのか」「どの媒体で何を発信すればいいのか」と迷っていませんか?

この記事では、学生の情報収集のデータ、新卒採用に合う媒体、発信する内容、説明会・インターンとの組み合わせ方を解説します。時期ごとの動きがわかる年間表も用意しましたので、ぜひ最後までご覧ください。

この記事の要点

  • マイナビの27卒調査(n=2,151)では、就活でのSNSの使い方は「企業ページを閲覧」が80.0%で最多
  • 媒体はInstagramを土台に、TikTokで知ってもらう組み合わせが基本
  • 発信の中心は若手社員の言葉、仕事の1日、選考の流れ
  • SNSは応募の場所というより、説明会やインターンへの入口
  • 実名SNSを調べられることを嫌がる学生も多いので、見に来てもらう発信にする
目次

学生はSNSで何を見ているの?

学生は、企業ページを見て、社名で調べ、公式情報で確かめるという動き方をしています。求人サイトの情報だけでは、職場の雰囲気までは伝わらないためです。

就活でのSNSの使い方で企業ページの閲覧が80.0パーセント、社名検索が83.5パーセント、最も信頼する情報源は公式採用ページが33.9パーセントという3つの調査結果を並べた図解スライド

調査の数字を3つ見てみましょう。マイナビ「2027年卒 大学生のライフスタイル調査」(2025年11〜12月、n=2,151)では、就活でのSNSの使い方は「企業ページを閲覧」が80.0%で最多、「企業の最新情報を手に入れる」が44.7%でした。

リソースクリエイションの調査(2026年3〜7月、27卒就活生212名)では、83.5%がSNSで社名を検索したと回答し、内訳はInstagramが65.6%、TikTokが36.3%、Xが19.8%でした。ネオキャリアの調査(2026年6月、SNSで情報収集した27卒の内定者109名)では、最も信頼できる情報源は「企業の公式採用ページ」で33.9%でした。

調査対象主な結果
マイナビ(2025年11〜12月)27卒の大学生・大学院生 2,151名就活でのSNSの使い方は「企業ページを閲覧」が80.0%
リソースクリエイション(2026年3〜7月)27卒就活生 212名83.5%がSNSで社名を検索
ネオキャリア(2026年6月)SNSで情報収集した27卒の内定者 109名55.0%がSNSの情報で後悔した経験あり。最も信頼する情報源は公式採用ページ(33.9%)

調査の数字はどう読めばいい?

リソースクリエイションとネオキャリアは、調査の対象が限られています。また、SNSや就活の支援を行う企業の自社調査でもあるので、学生全体の数字ではなく傾向として読みましょう。詳しい調査の内容は就活生のSNS情報収集の実態でも解説しています。

SNSで興味を持ってもらい、最後は公式情報で確かめてもらう流れを作りましょう。SNSが必要な理由から確かめたい方は、採用にSNS活用が必要な理由もご覧ください。

新卒採用に合うSNS媒体は?

新卒採用では、Instagramを土台にして、TikTokで知らない学生にも届ける組み合わせが基本です。Xは就活の情報を探す学生が多いので、説明会の告知などに使えます。

Instagramは会社を調べられる土台、TikTokは会社を知らない学生に届ける入口、Xは説明会や選考の情報を届ける連絡役という3媒体の役割を整理した図解スライド

総務省「令和7年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査」(2025年12月、n=1,800)では、20代のInstagram利用率は82.6%、TikTok利用率は61.5%でした。一方、マイナビの27卒調査でよく利用するSNSは、Instagramが男子61.2%・女子78.4%、Xが男子70.2%・女子71.6%、TikTokが男子22.6%・女子38.7%です。

媒体新卒採用での役割向いている内容注意点
Instagram社名で調べた学生が見る土台社員紹介、1日の流れ、選考案内情報が埋もれないようハイライトで整理する
TikTok会社を知らない学生に届く入口短い仕事紹介、社員の素の話再生数だけで判断せず、次の行動を見る
X説明会や選考の情報を届ける開催案内、締切、よくある質問不安をあおる言い方はしない
YouTubeじっくり知ってもらう社長の話、座談会、説明会の録画制作に時間がかかるので後回しでもよい

媒体ごとの選び方は採用SNSの職種別の使い分け、TikTokの始め方はTikTok採用とはで解説しています。リソースが限られるなら、最初の半年は1媒体に絞るほうが続けやすくなります。

新卒採用のSNSでは何を発信すればいい?

発信の中心は、学生が説明会では聞きにくいことへの答えです。会社の宣伝より、働く人の言葉や仕事の具体的な場面のほうが、入社後の自分を想像してもらえます。

入社の決め手、仕事の1日、入社後に大変だったこと、選考の流れという新卒採用SNSの4つの発信テーマをまとめた図解スライド
テーマ投稿の例学生の不安
若手社員の話入社の決め手、就活で迷ったこと自分と似た人がいるか
仕事の1日出社から退社まで、1年目の仕事入社後に何をするのか
大変なこと最初につまずいたこと、乗り越え方ついていけるか
育て方研修の流れ、先輩の教え方未経験でも大丈夫か
選考の流れ面接で聞くこと、服装、所要時間選考で何を見られるか

ネオキャリアの調査では、後悔の内容で最も多いのが「不安を煽る投稿を見て焦って行動してしまった」(50.0%)でした。「今すぐ動かないと間に合わない」という言い方より、落ち着いて事実を伝える発信を選びましょう。

投稿ネタに迷ったら採用動画ネタ30選、誰に向けて話すか決まっていない場合は採用SNSのペルソナ設計が役に立ちます。

新卒採用のSNS、何から始めるか迷っている方へ

採用人数と募集時期を伺い、説明会やインターンにつなぐ媒体と発信の組み合わせを一緒に考えます。

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説明会・インターンとSNSはどう組み合わせる?

SNSは、説明会やインターンの前後で役割を変えると効果を活かしやすくなります。参加前は不安を減らし、参加後は「もう一度見に来る場所」として使いましょう。

募集前は社員の発信で知ってもらい、広報期間は説明会に誘導し、選考期間は不安に答え、内定後はつながりを保つという新卒採用SNSの時期別の役割を示した図解スライド

次の表は、株式会社Add Valueが採用SNSの運用設計で整理している、時期ごとの役割の考え方です。自社の採用スケジュールに合わせて調整してください。

時期SNSの役割発信の例見る数字
募集の半年以上前会社を知ってもらう社員紹介、仕事の様子プロフィールの閲覧数
広報の期間説明会へ誘導する開催案内、説明会の様子申し込み数
選考の期間不安を減らす選考の流れ、面接のよくある質問選考の辞退率
内定後入社まで関係を保つ同期や先輩の話、入社準備内定の承諾率

説明会の申し込みまでの導線はどう作る?

プロフィールのリンクから説明会の申し込みへ、1回の操作で進める状態にしましょう。詳しい作り方は採用SNSの導線設計で解説しています。説明会で「どこでこの会社を知りましたか」と聞くと、SNSの効果も確かめやすくなります。

内定後のSNSはどう使う?

内定後は、同期や先輩の様子を見られる場所として役立ちます。内定者が不安になりやすいことに答える方法は、内定辞退を防ぐ採用SNSをご覧ください。

新卒採用のSNSで注意することは?

注意したいのは、日程のルール、学生のSNSの扱い、実態との差の3つです。どれも学生の信頼に関わります。

広報と選考の日程を確認する

内閣官房の「2027(令和9)年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請」では、広報活動の開始は卒業・修了年度に入る直前の3月1日以降、採用選考活動の開始は卒業・修了年度の6月1日以降、正式な内定日は10月1日以降が原則です。募集の案内を出す前に、最新の要請を確かめましょう。

学生のSNSを調べに行かない

マイナビの27卒調査では、就活で実名のSNSを「活用したくない」が51.7%で、「活用したい」の48.3%を7年ぶりに上回りました。理由は「プライベートなものなので見られたくない」が66.3%、「人事担当者に調べられたくない」が44.2%です。学生を探しに行くより、見に来てもらう発信を基本にしましょう。

良いことだけを見せない

楽しそうな場面だけを見せると、入社後のギャップにつながります。大変なことと、それをどう乗り越えているかをセットで伝えましょう。よくある失敗はSNS採用の失敗事例と対策にまとめています。

新卒採用のSNSは自社運用と外注のどちらがいい?

社員が話す場面は社内で作り、企画と数字の振り返りを外部に頼む分担が、新卒採用では現実的な選択肢です。社員の言葉は社内にしかない一方で、担当者が採用業務と両立しにくいことが多いためです。

やり方向いている会社デメリット
自社で運用採用人数が少なく、担当者の時間を取れる繁忙期に投稿が止まりやすい
一部を外注企画や編集だけ手を借りたい社内の調整は残る
全体を外注採用人数の目標が大きく、広告も使いたい月額の費用がかかる

株式会社Add Valueの基本のプランは月額30万円(6投稿/月)からで、契約期間は6ヶ月からです。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。相場はSNS運用代行の費用相場で確認できます。

警備会社の支援では、TikTok・Instagram運用で採用問い合わせ200件超につながりました。これは新卒に限った数字ではありませんが、再生数だけでなく問い合わせまでの導線をセットで設計した点は、新卒採用でも同じように大切です。中途採用も並行する場合は中途採用のSNS活用もあわせてご覧ください。

よくある質問

新卒採用のSNSはどの媒体から始めればいいですか?

迷ったらInstagramから始めましょう。社名検索で見られやすく、リールと投稿とハイライトで情報を整理できます。短い動画で知らない学生にも届けたい場合は、TikTokを足す順番がおすすめです。

新卒採用のSNSはいつから始めるべきですか?

広報活動の解禁を待つ必要がないふだんの会社の発信は、募集を始める半年以上前から始めると投稿がたまります。募集や選考の案内は、内閣官房の最新の要請で日程を確認してから出しましょう。

フォロワーが少なくても新卒採用に効果はありますか?

あります。リソースクリエイションの調査(2026年3〜7月、27卒212名)では、64.2%の学生が企業SNSのフォロワー数は重要ではないと回答しました。数よりも、社名で調べたときに知りたい情報があるかを優先しましょう。

学生の実名SNSを選考に使ってもいいですか?

おすすめしません。マイナビの調査(2025年11〜12月、n=2,151)では、就活で実名SNSを活用したくない学生が51.7%で、理由には「人事担当者に調べられたくない」も44.2%挙がっています。企業が発信して学生に見てもらう形にしましょう。

新卒採用のSNSを外注すると費用はいくらかかりますか?

株式会社Add Valueの場合、基本のプランは月額30万円(6投稿/月)からで、契約期間は6ヶ月からです。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。

第二新卒や未経験の20代も含めた若手全体の採り方は、若手採用の方法|20代に選ばれる会社がやっていることで紹介しています。

高校生を採用したい場合は、ルールと日程が大きく違うため高卒採用のルールと進め方をご覧ください。

まとめ:新卒採用のSNSは「見に来てもらう場所」から作る

新卒採用のSNSは、バズを狙うより、学生が調べたときに知りたいことが見つかる状態を作るところから始めましょう。

  • 学生は企業ページを見て、社名で調べ、公式情報で確かめている
  • 媒体はInstagramを土台に、TikTokやXを目的に合わせて足す
  • 発信は若手社員の言葉、仕事の1日、選考の流れを中心にする
  • 説明会やインターンの前後で、SNSの役割を変える
  • 日程のルールを確かめ、学生のSNSを調べに行かない

自社の採用人数や時期に合う組み合わせを知りたい方は、お気軽にご相談ください。

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監修者 佐々木啓吾

監修:佐々木啓吾

株式会社Add Value 代表

企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。プロフィール詳細はこちら →

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