Meta「Muse」とは?特徴・使い方・安全性と業務での活用アイデア

Muse(ミューズ)とは、Metaが提供するパーソナルAIエージェントです。チャットで「やってほしいこと」を伝えるだけで、メールの確認や予定の調整、予約や買い物などのタスクを、利用者に代わって自律的に進めてくれます。2026年9月に北米で提供が始まり、2026年10月23日から日本でも利用できるようになりました。

この記事では、Metaの公式発表をもとに、Museの特徴・安全性・始め方・活用事例を整理しました。後半では、SNS運用や採用の担当者が日々の業務でどう使えるかのアイデアも紹介します。

この記事の要点

  • Museは、Metaが提供する無料から使えるパーソナルAIエージェント
  • チャットで頼むと、専用のクラウド上のコンピューターでタスクを自律的に実行する
  • Gmail・Googleカレンダー・Instagramなどと連携でき、日本ではメルカリ・マネーフォワード ME・チケットぴあとの連携も予定
  • メール送信や購入の前には必ず本人に確認し、会話はMetaの広告には使われない
  • iOS・Android・Web(muse.ai)で利用でき、Mac向けアプリもある

※2026年10月27日時点の情報です。最新の仕様は公式サイトをご確認ください。

目次

Museとは?Metaのパーソナル AIエージェント

Museの4つの特徴(チャットで頼むだけ・専用クラウドPC・作業の継続・事前確認)を示した図解スライド

Museは、質問に答えるだけのAIチャットではありません。利用者の目標達成を能動的にサポートし、実際に作業を進める「エージェント」です。Metaはこれを、誰もが簡単に使えるように設計された世界初のパーソナルAIエージェントと位置づけています。

Museの基本情報

提供元Meta
種類パーソナルAIエージェント
提供開始2026年9月(北米)/2026年10月23日(日本)
利用できる環境iOS・Android・Web(muse.ai)、Mac向けアプリ
料金多くの基本機能は無料。サブスクリプションプランあり
中心となるAIモデルMuse Spark(Metaがエージェント業務向けに開発したモデル)

Museの4つの特徴

  • チャットで頼むだけ:人にメッセージを送る感覚で、やってほしいことを伝えられる。特別な使い方を覚える必要はない
  • 専用のクラウドPCで動く:ブラウザを開いたりフォームに入力したりと、利用者に代わって操作を進める
  • アプリを閉じても作業を続ける:時間のかかるタスクも進め、状況が変わったときや承認が必要なときに通知する
  • 大切なことを記憶する:過去の会話をふまえて、先回りした提案や行動ができる

「答えるAI」から「代わりに動くAI」へ──これがMuseのいちばんの特徴です。報道によると、日本上陸前の時点でアプリは1,000万ダウンロードを超えていたとされています。

Museの安全性とプライバシー対策

Museの5つの安全・プライバシー対策を示した図解スライド

メールやカレンダーを任せるとなると、気になるのが安全性です。Metaは、Museに次のような仕組みを設けていると公表しています。

利用者ごとに隔離された専用環境で動く

Museは「Muse Secure VM」と呼ばれる、利用者ごとに隔離されたクラウド上の専用コンピューターで動きます。連携したサービスのデータや認証情報もこの中に保管され、ほかの利用者のエージェントからはアクセスできない仕組みです。

別のエージェントがネット接続を見張る

同じ環境の中で、Museとは切り離された「Sentinel(センチネル)」というエージェントが動いており、Sentinelが承認しない限りMuseはインターネットにアクセスできません。必要に応じて、利用者に許可を求めます。

パスワードや支払い情報は見えない

共有されたパスワードなどの認証情報は安全な保管場所に置かれ、Museはその中身を見ずに利用します。買い物の際は使い捨てのカード番号が発行されるため、実際のカード番号が販売者やエージェントに知られることはありません。

主導権は常に利用者にある

  • メール送信や購入など重要な操作の前には、必ず本人に確認する
  • これまでの操作と、これから行う予定の操作の履歴をすべて確認できる
  • 連携するアプリとアクセス範囲(閲覧のみ/送信も許可など)を自分で選べる
  • 会話をMetaのAIモデルの学習に使わせないよう、オプトアウトできる
  • 会話や環境内のデータは、Metaの広告システムと共有されない

とはいえ、どこまで任せるかを決めるのは利用者自身です。最初は閲覧のみの権限から始め、慣れてから範囲を広げるのが安心です。

Museの始め方と最初にやるべき設定

Museの始め方と最初にやる設定(ログイン・データ設定・コネクター)の3ステップの図解スライド

Museは、公式サイト(muse.ai)またはiOS・Androidのアプリから始められます。アカウントを1つ作れば、どの環境でも共通で使えます。

STEP1:ログイン・アカウント作成

InstagramやFacebookのアカウントを持っていれば、そのアカウントでログインできます。持っていない場合は、携帯電話番号かメールアドレスでアカウントを作成します。

STEP2:データの設定を確認する

設定画面では、会話をAIモデルの改善に使うかどうかを選べます。学習に使われたくない場合は、この設定をオフにしておきましょう。また、InstagramやFacebookでログインした場合はそれらのアカウントが連携済みになっていることがあるので、不要なら外しておくと安心です。

STEP3:必要なアプリだけ連携する

「コネクター」からGmailやGoogleカレンダーなどを連携します。つなぐのは本当に必要なアプリだけに絞り、権限も最小限から始めるのが安全に使うコツです。

※画面構成や設定項目の名称は2026年10月時点のものです。今後のアップデートで変わる可能性があります。

Museの主な機能と画面

Museの基本は、チャットで作業を頼むか、Museからの提案に答えていく形です。執筆時点の画面では、主に次のような機能が用意されています。

機能できること
チャット作業の依頼や相談をする
フィード興味のある情報を登録すると、関連情報を表示してくれる
アイデア健康・生産性・家計・人間関係など、Museでできることの例を確認できる
目標健康や人間関係などの目標を設定し、達成をサポートしてもらう
ライブラリ作成したドキュメントや画像、動画などを確認できる

また、Museに付ける名前や性格、話し方、Museが覚えた利用者の情報(記憶)を確認・編集することもできます。覚えてほしくないことは「忘れて」と指示することもできます。

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Museと連携できる主なサービス

Museと連携できる主なサービス(メール・予定・SNS、買い物・旅行、日本で連携予定)の図解スライド

Museが多くのことをこなせる理由の1つが、普段使っているサービスとつながる「コネクター」です。Metaの発表では、次のようなサービスが挙げられています。

  • メール・予定・SNS:Gmail、Googleカレンダー、Instagramなど
  • 買い物・旅行:Stripe、Shopify、Trip.com、Agoda、Klookなど
  • 日本で連携を進めるサービス:メルカリ、マネーフォワード ME、チケットぴあ

今後も、日本の利用者が日常的に使うサービスとの連携を広げていくとされています。使いたいサービスが未対応の場合でも、Museに専用のツールを作らせることができると公式サイトでは案内されています。

Museの活用事例

Metaの発表や紹介動画などでは、次のような使い方が紹介されています。

  • メールのチェック:毎朝Gmailを確認し、重要なメールをまとめてもらう
  • 予定の管理:決まった予定を自動でGoogleカレンダーに登録してもらう
  • 買い物・予約:商品を探して購入手続きを進めたり、旅行を計画・予約したりする
  • 保存した投稿の活用:Instagramで保存したレシピのリールから、買い物リストを作る
  • 画像・動画づくり:作りたいイメージをチャットで伝え、画像や動画を生成する

何ができるか迷ったときは、「アイデア」の画面から気になるものを選ぶと、そのままチャットで相談を始められます。

SNS運用・採用担当者のMuse活用アイデア

SNS運用・採用担当者向けのMuse活用アイデア4つを示した図解スライド

SNS運用代行と採用支援を行う弊社の視点から、SNS運用や採用の担当者が業務で試しやすい使い方を4つ挙げます。

① 問い合わせメールの整理

毎朝メールを確認してもらい、返信が必要なものを一覧にしてもらいます。返信の下書きまで作ってもらい、送信は自分で確認してから行えば、見落としを防ぎつつ時間を短縮できます。

② 打ち合わせ・面談の日程調整

カレンダーの空き時間から候補日を出してもらい、決まった予定を登録してもらいます。撮影日や打ち合わせが多い時期ほど効果を実感しやすい使い方です。

③ 保存した投稿から企画ネタを整理

Instagramで「参考になる」と保存した投稿をもとに、企画アイデアのリストにまとめてもらいます。「保存しただけで見返さない」をなくし、企画会議のたたき台にできます。

④ 投稿用の画像・動画のたたき台づくり

投稿のイメージを伝えて、画像や動画のラフを作ってもらいます。そのまま投稿するのではなく、制作チームとイメージをすり合わせる材料として使うのがおすすめです。

なお、応募者情報など個人情報を含む業務にAIエージェントを使う場合は、必ず社内のルールや取り扱い方針を確認してからにしましょう。

Museの料金と注意点

料金:基本は無料、上位プランもあり

Metaによると、多くの基本機能は無料で利用でき、さらに活用したい人向けにサブスクリプションプランが用意されています。無料プランには一定期間あたりの利用上限があり、画像・動画の生成や定期的な作業をたくさん行いたい場合は、上位プランを検討するとよいでしょう。

注意点:任せきりにしない

  • 重要な操作は承認制だが、承認する前に内容を必ず確認する
  • 連携アプリと権限は最小限から始め、使わない連携は外しておく
  • 会話をAIの学習に使わせたくない場合は、設定で忘れずにオフにする
  • 新しいサービスのため、機能や画面は今後変わる可能性がある

よくある質問

Q. Museは無料で使えますか?

はい。多くの基本機能は無料で利用できます。より多く使いたい人向けに、有料のサブスクリプションプランも用意されています。

Q. Museは日本で使えますか?

はい。2026年10月23日から日本での提供が始まりました。日本は北米以外で初めての提供地域です。

Q. Museとのやり取りは広告やAIの学習に使われますか?

Metaによると、Museとの会話や専用環境内のデータは広告システムと共有されません。AIモデルの学習への利用は、設定からオプトアウトできます。

Q. Museにパスワードやカード情報を見られませんか?

共有した認証情報は安全な保管場所に置かれ、Museは中身を見ずに利用する仕組みです。買い物では使い捨てのカード番号が使われるため、実際のカード番号は販売者やエージェントに知られません。

Q. Museはパソコンでも使えますか?

はい。Webブラウザ(muse.ai)から使えるほか、Mac向けのアプリも用意されています。スマートフォンではiOS・Androidのアプリが使えます。

まとめ:Museは「任せられるAI」の入り口

  • Museは、Metaが提供する代わりに動いてくれるパーソナルAIエージェント
  • 2026年10月23日から日本で提供開始。iOS・Android・Web・Macで使える
  • 隔離された専用環境、Sentinelによる接続管理、事前承認など安全対策が組み込まれている
  • Gmail・カレンダー・Instagramなどと連携し、日本のサービスとの連携も予定
  • まずは権限を最小限にして、メール整理や日程調整など身近な業務から試すのがおすすめ

AIエージェントで事務作業を効率化できれば、SNS運用や採用活動では「企画」や「人と向き合う時間」により多くの時間を使えるようになります。SNSを使った採用・集客にお悩みの方は、お気軽にご相談ください。

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監修者 佐々木啓吾

監修:佐々木啓吾

株式会社Add Value 代表

企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。

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