採用TikTokの台本の書き方|冒頭2秒で止めるテンプレートと実例

「採用のためにTikTokを始めたけれど、再生数が全然伸びない」「動画のクオリティは悪くないはずなのに、最後まで見てもらえない」──そんな悩みを抱えていませんか? 実はその原因、撮影でも編集でもなく、撮る前の「台本」にあるケースがほとんどです。

この記事では、TikTok・Instagram運用20案件超のショート動画制作で培ったノウハウをもとに、採用TikTokの台本の書き方を解説します。冒頭2秒のフックの作り方から、そのまま使える台本フォーマットまで用意したので、読み終わったらすぐ1本目の台本が書ける状態になります。

この記事でわかること

  • 伸びる動画と伸びない動画を分ける「台本」の役割
  • 視聴者の指を止める、冒頭2秒(フック)の5パターン
  • 採用TikTokで使える台本テンプレート3型(共感型・密着型・ギャップ型)
  • ダメな台本と良い台本の違い(実例つき)
  • AIを使った台本作成の効率化と、そのまま使えるフォーマット
目次

台本が9割:伸びる動画と伸びない動画の差

伸びない動画に共通する3つの台本ミス(会社紹介から始める・情報の詰め込みすぎ・ターゲット不明確)を示す図解スライド

結論から言うと、ショート動画の成果は撮影前の台本でほぼ決まります。20案件超の運用支援をしてきた経験上、伸びない動画の原因の大半は「編集が下手」ではなく「台本の設計ミス」です。

TikTokは「視聴維持率」で評価されるプラットフォーム

TikTokのアルゴリズムは、動画がどれだけ最後まで見られたか(視聴維持率)を重視して、おすすめに載せるかどうかを判断します。つまり、「途中で指を止めさせない設計」ができているかどうかが、再生数の伸びを直接左右するということです。

この「離脱させない設計」は、撮影や編集の段階ではもう手遅れです。何秒目に何を言うか、どこで惹きつけ直すかを決めるのは台本の仕事だからです。

伸びない動画に共通する3つの台本ミス

採用系のアカウントでよく見かける、伸びない台本には共通点があります。

  • 会社紹介から始めてしまう(視聴者は知らない会社の紹介に興味がない)
  • 1本に情報を詰め込みすぎる(要点が多いほど視聴維持率は下がる)
  • 誰に見せたい動画なのかが決まっていない(全員向けは誰にも刺さらない)

逆に言えば、この3つを台本の段階で潰しておくだけで、動画は見違えるほど伸びやすくなります。原則は「1動画1メッセージ」。伝えたいことを1つに絞るところから台本づくりは始まります。

冒頭2秒(フック)の作り方

視聴者の指を止めるフック5パターン(数字・悩みの言語化・結果の先出し・常識の否定・質問)の例を一覧化した図解スライド

台本の中で最も重要なのが、冒頭2秒の「フック」です。TikTokの視聴者は、面白くなさそうだと感じたら1〜2秒でスワイプします。フックで指を止められなければ、その後の内容がどれだけ良くても存在しないのと同じです。

指を止めるフック5パターン

フックには定番の型があります。採用TikTokで使いやすい5パターンを紹介します。

① 数字から始める「介護士の給料、実は○○円です」
② 悩みを言語化する「応募が来ないと悩んでる採用担当、これ見て」
③ 結果を先に見せる「この動画がきっかけで応募が来ました」
④ 常識を否定する「履歴書、うちの会社はいりません」
⑤ 質問で始める「警備員の1日って想像つきますか?」

フックを強くする2つのコツ

1つ目のコツは、フック案を最低3つ書いて、一番強いものを選ぶこと。最初に思いついたフックは大抵「無難」で、無難なフックは止まりません。3案並べて比べると、どれが一番引っかかるかが見えてきます。

2つ目は、セリフと映像・テロップを一致させること。「え、何これ?」と思わせる映像に、フックのセリフとテロップが重なって初めて2秒の壁を越えられます。台本には「何を言うか」だけでなく「何を映すか」もセットで書きましょう。

台本テンプレート3型(共感型/密着型/ギャップ型)

採用TikTokの台本テンプレート3型(共感型・密着型・ギャップ型)の構成と特徴を整理した図解スライド

フックの次は全体構成です。採用TikTokの台本は、「共感型」「密着型」「ギャップ型」の3つのテンプレートを押さえれば、ネタのほとんどをカバーできます

共感型:あるあるで引き込み、職場の空気で締める

「介護士あるある」「新人がやりがちなこと」など、その職種の人が思わずうなずくネタから入る型です。構成は悩み・あるある提示 → 展開(2〜3連発)→ オチ+職場の雰囲気。同業者の共感を集めやすく、コメントが伸びやすいのが特徴です。転職潜在層に「この職場、わかってるな」と思わせる効果があります。

密着型:1日の流れをリアルに見せる

「○○の1日に密着」形式で、出勤から退勤までを時系列で見せる型です。構成はシーン提示フック → 時系列ダイジェスト → 人柄が見える瞬間 → 締めの一言。求職者が一番知りたい「実際どんな仕事?」に真正面から答えるので、応募に直結しやすいのがこの型です。

ギャップ型:業界のイメージをひっくり返す

「きつそう」「怖そう」と思われがちな業界ほど強いのがギャップ型。構成は固定観念の提示 → ひっくり返す事実 → 理由・裏側 → 締め。弊社が支援した警備会社のTikTok(フォロワー15万・採用問い合わせ200件超)でも、硬派なイメージと現場の明るい素顔とのギャップを軸にしたコンテンツが数字を牽引しました。

自社に合う台本の型がわからない方へ

業種と採用ターゲットを伺えれば、20案件超の運用実績から「勝ち筋の型」をご提案します。

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実例で見る台本の良し悪し

理屈がわかっても、実際の台本レベルで見ないとピンと来ないと思います。ここでは、よくある「伸びない台本」と、それを直した「伸びる台本」を並べて比較します。

NG例:会社紹介から始まる台本

「こんにちは!株式会社○○です。弊社は創業30年、地域密着でデイサービスを運営しています。今日は職場の様子を紹介します。まず、こちらが事務所で…」

挨拶→会社紹介→施設案内、という流れは丁寧に見えますが、視聴者にとって「知らない会社の自己紹介」は見る理由がありません。この台本は冒頭2秒でスワイプされます。

OK例:フックから始まる台本(密着型)

(フック)「介護士の1日、ぶっちゃけ全部見せます」
(展開)7:00 出勤「まずコーヒー飲みます」→ 9:00 レク「利用者さんに毎回負ける」→ 12:00 昼休憩「実は仮眠OK」
(人柄)先輩「新人の頃の私より全然できてるよ」
(締め)「こんな職場です。プロフィールから見学予約できます」

同じ職場を紹介する動画でも、「会社が言いたいこと」ではなく「視聴者が見たいもの」から組み立てるのが、伸びる台本との決定的な違いです。ちなみにこのOK例のように、台本はセリフを一言一句書き込むより、流れと見せ場を箇条書きで固める程度のほうが、出演者の自然な表情が残りやすくなります。

台本作成を効率化する方法(AI活用)

週2〜3本の投稿を続けるとなると、台本づくりの負担は無視できません。そこで有効なのが、ChatGPTやClaudeなどのAIをたたき台づくりに使う方法です。

AIに台本を書かせるプロンプトのコツ

AIへの指示は、次の4点をセットで渡すと精度が一気に上がります。

  • ターゲット:「介護未経験の20代女性」など具体的に
  • 尺と構成:「30秒・フック→本編→CTAの3部構成」
  • 型の指定:「共感型で。あるあるを3連発」
  • 出力形式:「セリフ・映像・テロップの3列で」

AI任せにしてはいけない部分

ただし、AIが書いた台本をそのまま使うのはおすすめしません。AIの出力は一般論なので、「自社の現場の言葉」に置き換える工程を挟まないと、どこの会社でも作れる没個性な動画になります

実際の運用では、AIのたたき台に「現場で本当にあったエピソード」「職員が普段使っている言い回し」を足すだけで、動画の反応は大きく変わります。たたき台はAI、味付けは現場──この分担が効率と質を両立させる現実解です。

そのまま使える台本フォーマット

そのまま使える台本フォーマット。フック0〜2秒・状況説明2〜8秒・本編8〜25秒・オチ25〜35秒・CTAの秒数配分表

最後に、今日から使える台本フォーマットを置いておきます。30〜40秒の採用動画を想定した秒数配分です。この表を埋めるだけで1本分の台本になります

秒数パート書くこと
0〜2秒フック5パターンから選ぶ。映像・テロップもセットで指定
2〜8秒状況説明フックの補足。「誰の・何の話か」を一言で
8〜25秒本編要点は最大3つ。テンポよく展開する
25〜35秒オチ・まとめ人柄や職場の空気が見える一言で締める
ラストCTA「プロフィールから応募」など次の行動を1つだけ

使うときの注意点は2つ。CTAは1動画に1つだけ(応募もフォローもDMも、と欲張ると全部弱くなります)。そして完成した台本は、投稿前に必ず声に出して読むこと。書き言葉のままの台本は、話すと必ず不自然になります。

まとめ:台本づくりから、採用TikTokは始まっている

最後に、この記事の要点を整理します。

  • ショート動画の成果は、撮影前の台本でほぼ決まる(1動画1メッセージが原則)
  • 冒頭2秒のフックが最重要。数字・悩み・結果・常識否定・質問の5パターンから選ぶ
  • 採用TikTokの構成は「共感型・密着型・ギャップ型」の3テンプレートでカバーできる
  • 「会社が言いたいこと」ではなく「視聴者が見たいもの」から組み立てる
  • たたき台はAIに任せ、現場の言葉で味付けする
  • 台本フォーマットを埋めたら、声に出して読んでから撮影に入る

台本の型は、この記事のテンプレートでカバーできます。ただ、「どの型が自社に合うか」「フックに使える自社ネタはどれか」は、業種や採用ターゲットによって変わる部分です。20案件超の運用で蓄積した「業種別の勝ちパターン」をもとにアドバイスできますので、動画づくりに行き詰まったらお気軽にご相談ください。

監修者 佐々木啓吾

監修:佐々木啓吾

株式会社Add Value 代表

TikTok・Instagram運用20案件超を並行支援。警備会社のTikTok採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなど、現場系・採用難業界のSNS採用に強み。プロフィール詳細はこちら →

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