セラピスト採用の方法|リラクゼーション店がSNSで応募を増やすコツ

リラクゼーションサロンでセラピストが同僚と話しながらスマートフォンで採用動画を撮影しているイラスト

「セラピストの求人を出しても応募が来ない」「採用しても、すぐ辞めてしまう」──リラクゼーション店や整体院のオーナーの方から、こうしたお悩みをよくいただきます。

セラピスト採用とは、リラクゼーション店や整体院などで施術と接客を担う人を募集し、定着まで支える取り組みのことです。セラピスト採用の近道は、求人票では伝わらない働き方・教育・店の雰囲気をSNSで見せることです。この記事では、難しい理由から発信内容、実例、始め方までを解説します。

この記事の要点

  • 美容師なども含む生活衛生サービス職の有効求人倍率は3.06倍で、職業計の1.08倍を上回る(令和8年9月)
  • セラピストが知りたいのは、給与だけでなく、未経験からの教育、指名の評価、体への負担、シフト
  • SNSでは施術の紹介より、1日の流れやスタッフの本音など「働く姿」を見せる
  • 弊社の整体・マッサージ系サロンの支援では、採用問い合わせ80件超の実績がある
  • 募集文では、免許がない施術者を「マッサージ」と表現しないよう資格の扱いを確認する
目次

セラピスト採用が難しい理由は?

セラピスト採用が難しいのは、求人が多いなかで、店ごとの違いが求人票では伝わりにくいからです。主な理由を3つ見ていきましょう。

生活衛生サービス職の有効求人倍率3.06倍と職業計1.08倍、弊社支援先のサロンで採用問い合わせ80件超という数値を並べ、セラピスト採用の状況を示す図解スライド

理由1:美容・リラクゼーションの周辺は人の取り合いになりやすい

厚生労働省「一般職業紹介状況(令和8年9月分)」の参考統計表では、美容師なども含む生活衛生サービス職業従事者の有効求人倍率は3.06倍(常用・パート含む)で、職業計の1.08倍を大きく上回っています。有効求人倍率とは、仕事を探す人1人あたりに何件の求人があるかを示す数字です。なお、この区分はセラピストだけの数字ではないため、近い職種の傾向として見てください。

理由2:求人票では店の違いが見えにくい

「未経験歓迎」「研修あり」「シフト自由」は、多くの求人で似た言葉が並びます。候補者が知りたいのは、その言葉の中身です。研修が何日あるのか、1日に何人を担当するのかは、具体的に見せないと伝わりません。

理由3:体力面の不安で迷う人が多い

施術は体を使う仕事です。「自分の体力で続けられるか」は、応募前に多くの方が気にする点だと感じています。この不安に答える情報がないと、興味があっても応募には進みにくくなります。

セラピストが職場選びで見ることは?

セラピストが職場選びで見るのは、教育、評価、体への負担、人間関係の4つです。次の表は、ご相談の中でお店の方と整理することが多い項目です。

教育の流れ、指名と給与の評価、体への負担とシフト、職場の雰囲気という、セラピストが職場を選ぶときに見る4つの基準を示す図解スライド
見ること応募前に知りたいこと発信の例
教育の流れ未経験でもお客様を担当できるまで教えてもらえるか研修の日数、デビューまでの流れ
指名と給与歩合や指名がどう給与に反映されるか給与の決まり方の説明
体への負担1日の担当人数、休憩、体のケア1日のスケジュール、休憩の取り方
職場の雰囲気先輩に相談しやすいかスタッフ紹介、練習中の様子

採りたい人によって伝えることは変わる

同じ「セラピスト募集」でも、相手によって知りたいことは違います。誰に向けた投稿かを先に決めましょう。

候補者のタイプ気になること伝えたいこと
未経験者一から学べるか、体力は足りるか研修の流れ、未経験で入った先輩の話
経験者指名の評価、手技を伸ばせるか評価の仕組み、技術研修の内容
復職・子育て中の方ブランク、シフトの融通復帰の流れ、シフト例

セラピスト採用でSNSに何を発信すべき?

発信すべきなのは、お客様向けのメニュー紹介ではなく、「ここで働く自分」を想像できる情報です。集客向けの投稿に、働く人向けの投稿を足すところから始められます。

集客向けの投稿はメニューや料金やキャンペーンが中心、採用向けの投稿は1日の流れや研修やスタッフの本音が中心という違いを比較した図解スライド
投稿のテーマ具体的な内容伝わること
1日の流れ出勤から閉店までを短い動画で紹介働くイメージ
研修の様子手技の練習、デビューまでのステップ未経験でも学べる安心
スタッフの本音入社の決め手、大変なことと楽しいこと人柄と正直さ
体のケア休憩の取り方、施術中の姿勢の工夫長く続けられるイメージ
よくある質問シフト、指名、給与の決まり方への回答応募前の不安の解消

職種ごとのSNSの使い分けは採用SNSの職種別の選び方で、サロン業界の発信はアイリストの採用方法や美容師採用が難しいサロンへでも解説しています。

セラピストの採用にお悩みの店舗の方へ

今のSNSを見ながら、採用向けに足すべき投稿を一緒に整理します。

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セラピスト採用の実例:問い合わせ80件超はどう生まれた?

弊社が支援した整体・マッサージ系サロンでは、採用問い合わせ80件超につながりました。再生数だけでなく、問い合わせまでの流れを整えたことがポイントです。

弊社が支援した整体・マッサージ系サロンの実績として、Instagram1万フォロワー、TikTok5000フォロワー、月間再生数750万回超え、採用問い合わせ80件超を示す図解スライド
項目実績
Instagram1万フォロワー
TikTok5,000フォロワー
月間再生数750万回超え
採用問い合わせ80件超

支援内容は、ショート動画の企画、投稿設計、アカウント改善、問い合わせ導線の設計です。ショート動画とは、スマートフォンで見る1分前後の縦型動画を指します。動画を作って終わりにせず、見た人が相談するまでの流れを一緒に作りました。もう少し詳しい内容は整体院・サロンの採用難をSNSで解決で紹介しています。

同じ数字がどの店でも出るわけではない

この数値は一つの支援事例で、エリアや店舗数、募集条件によって結果は変わります。SNSは成果が出るまで時間がかかるため、急ぎの採用には向いていません。急ぐ場合は、SNS採用と求人媒体の比較も参考に、求人媒体と併用しましょう。

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セラピストの応募につながる導線は?

応募につながる導線の基本は、いきなり応募ではなく、気軽に相談できる入口を用意することです。セラピストは未経験の方も多いため、「自分にもできるか」を確かめる場があると動きやすくなります。

入口向いている人用意すること
DMでの質問まだ迷っている人「質問だけでもOK」の一言、返信する担当者
店舗見学雰囲気を確かめたい人見学できる曜日、所要時間、当日の流れ
体験研修未経験で体力が不安な人実施の有無、内容、報酬の扱い
応募フォーム応募を決めた人入力項目を絞ったスマートフォン向けのフォーム

入口を増やすほど、対応する人の負担も増えます。問い合わせに誰がいつまでに返すかを先に決めておきましょう。返信が遅れると、せっかくの関心が他の店に移ってしまいます。

定着まで見すえて、良いことだけを見せない

大変な面も正直に見せておくと、入社後のギャップによる早期離職を防ぎやすくなります。たとえば「繁忙期は1日の担当人数が増える」「最初は指名がなく給与が伸びにくい」といった話です。応募数が少し減っても、納得して入ってくれる人が増えるほうが、採用コストは抑えられます。投稿で何を伝えるかに迷ったら、最近入社したスタッフに「入る前に知りたかったこと」を聞くのがおすすめです。その答えが、そのまま投稿のテーマになります。応募者の人物像の決め方は採用SNSのペルソナ設計で解説しています。

セラピストの募集文で気をつけることは?

募集文で気をつけたいのは、資格の扱いと、実態どおりの表現です。

兵庫県の案内によると、あん摩、マッサージ、指圧を業として行うにはあん摩マッサージ指圧師の免許が必要で、違反には罰則規定があります。また、免許を受けていない施設が「マッサージ」と広告することについて、厚生労働省は適法な施術と誤認されるおそれがあるとの見解を示しています。

  • 施術内容:免許が必要な施術を、無資格のスタッフに任せる内容になっていないか
  • 職種名:「マッサージ師」と書く場合は、必要な免許を応募条件にしているか
  • 給与:歩合を含む金額を、誰でも得られる固定給のように見せていないか
  • 研修:実際の日数や内容と合っているか

表現に迷う場合は、管轄の保健所や専門家に確認してください。

セラピスト採用をSNSで始める手順は?

始めるときは、募集内容と導線を整えてから投稿するのが近道です。導線とは、投稿を見た人が応募するまでの流れを指します。

採用したい人を決める、募集内容とプロフィールを整える、投稿テーマを5つ決める、週1本から投稿する、問い合わせを見直すという、セラピスト採用の始め方を示す図解スライド
  • 手順1 採用したい人を決める:未経験者か、経験者か、復職希望の方か
  • 手順2 募集内容とプロフィールを整える:給与の決まり方、休み、研修を具体的に書く
  • 手順3 投稿テーマを5つ決める:1日の流れ、研修、スタッフの本音など
  • 手順4 週1本から投稿する:無理のない本数を決めて続ける
  • 手順5 問い合わせを見直す:どの投稿のあとに相談があったかを確かめる

プロフィールには「セラピスト募集中」と募集内容へのリンクを入れ、「店舗見学だけでも歓迎」「DMで質問OK」と書いておくと相談しやすくなります。詳しい作り方は採用SNSの導線設計をご覧ください。SNS採用の全体像はSNS採用とはでまとめています。

費用の目安と、向いていないケース

自社で運用する場合の主な費用は、スタッフの作業時間です。外部に任せる場合、弊社の料金はAプランが月額30万円(6投稿/月)からで、契約期間は6ヶ月〜です。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。一方で、1〜2ヶ月以内に急いで採用したい場合や、問い合わせに返信する人がいない場合は、先に求人媒体の活用や体制づくりから始めるのがおすすめです。

セラピスト採用でよくある質問

Q. 未経験のセラピストも採用できますか?

A. 採用できます。ただし、免許が必要な施術は任せられません。研修の流れとデビューまでの期間を見せると、未経験の方が応募を考えやすくなります。

Q. リラクゼーション店の募集で「マッサージ」と書いてもいいですか?

A. 注意が必要です。免許を受けていない施設が「マッサージ」と広告することについて、厚生労働省は誤認のおそれがあるとの見解を示しています。迷う場合は管轄の保健所に確認しましょう。

Q. InstagramとTikTokはどちらがいいですか?

A. 店の雰囲気やスタッフの人柄を見せるならInstagram、まだ店を知らない人に広く届けるならTikTokが向いています。人手が限られるなら、まず1つに絞りましょう。

Q. スタッフが動画に出たがらない場合はどうすればいいですか?

A. 顔を出さない形でも始められます。手元の練習風景や、声だけの解説でも働く様子は伝わります。無理に出演をお願いせず、出てもよいスタッフから始めましょう。

Q. どのくらいの期間で問い合わせが来ますか?

A. 一概には言えませんが、数週間で判断するのは早いです。SNSは続けるほど信頼が積み上がるので、急ぎの採用は求人媒体を併用しましょう。

まとめ:セラピスト採用は「働く姿」を見せることから

  • 周辺職種を含めて求人が多く、求人票だけでは店の違いが伝わりにくい
  • 教育、評価、体への負担、雰囲気の4つを具体的に見せる
  • 問い合わせまでの導線を整えてから投稿する
  • 「マッサージ」の表現など、資格の扱いは募集文で必ず確認する

まずは、応募前に聞かれそうな質問を5つ書き出して、1つ動画にしてみましょう。外注も検討している方は採用SNSは外注すべき?もご覧ください。

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監修者 佐々木啓吾

監修:佐々木啓吾

株式会社Add Value 代表

企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。プロフィール詳細はこちら →

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