「TikTokで採用を始めたいけれど、結局いくらかかるのかわからない」「自社でやるのと代行に頼むのと、どちらが得なのか知りたい」──そんな疑問をお持ちの採用担当の方は多いのではないでしょうか。
TikTok採用の費用とは、TikTokで求職者に会社を知ってもらい応募につなげるためにかかる、社内の人件費・外注費・広告費などの合計です。アカウントの開設は無料ですが、続けるための時間やお金は必ずかかります。この記事では、費用の内訳、自社運用と運用代行の料金比較、費用対効果の考え方、費用を抑えるコツを解説します。
この記事の要点
- TikTok採用の費用は「人件費・機材・外注費・広告費・応募対応」の5つで考える
- 自社運用は外部費用ゼロから始められるが、月40時間ほどの作業時間がかかる試算になる
- 運用代行は月30万〜60万円程度が目安で、企画から改善までを任せられる
- 費用対効果は再生数ではなく「1人採用するのにいくらかかったか」で比べる
- まとめ撮りや部分的な外注で、費用は抑えられる
TikTok採用にかかる費用の内訳とは?
TikTok採用の費用は、人件費・機材とアプリ代・外注費・広告費・応募対応の手間の5つに分けて考えます。アカウントの開設や通常の投稿に料金はかからないため、どの費用が発生するかは体制によって変わります。

| 費用の種類 | 中身 | 発生する場面 |
|---|---|---|
| 人件費 | 企画・撮影・編集・投稿・分析にかかる社内の作業時間 | 自社で運用するとき |
| 機材・アプリ代 | スマートフォン、三脚、マイク、編集アプリなど | 自社で撮影・編集するとき |
| 外注費 | 編集だけ、または運用全体を外部に任せる費用 | 外部に依頼するとき |
| 広告費 | TikTok広告で動画を届ける人数を増やす費用 | 広告を使うとき |
| 応募対応 | DM・問い合わせへの返信、面接の日程調整 | 応募が来たとき(どの体制でも発生) |
見落としやすいのが人件費と応募対応です。外部に払うお金がゼロでも、社員の時間という「見えない費用」がかかっていることを前提に考えましょう。TikTok採用の始め方そのものはTikTok採用とは?で解説しています。
自社運用(内製)でTikTok採用をする費用は?
自社運用の外部費用はほぼ0円から始められます。ただし、月8本投稿するなら月40時間前後の作業時間がかかる試算になり、これが実質的な費用になります。

図は、1本あたり企画・台本に約1時間、撮影・編集に約3〜4時間かかると仮定した試算例です。月8本なら約36時間、投稿作業や数値の確認を足すと約40時間になります。担当者のおよそ1週間分の勤務時間にあたります。
自社運用で必要になる機材
撮影はスマートフォン1台から始められます。あると便利なのは、三脚、ピンマイク、編集アプリです。最初から高価なカメラをそろえる必要はありません。見やすさに効くのは、明るい場所で撮ることと、声がはっきり聞こえることです。
自社運用のメリット・デメリット
メリットは、外部費用を抑えられ、社内にノウハウが残ることです。デメリットは、担当者の通常業務と両立しにくく、忙しい時期に投稿が止まりやすいことです。投稿が止まると見られる機会も減るため、続けられる本数から始めるのが現実的です。
運用代行に頼む場合のTikTok採用の料金は?
運用代行の料金は、編集だけなら月数万円〜10万円程度、企画から撮影・分析まで任せると月30万〜60万円程度が目安です。社内の時間と外部費用を合わせた「総額」で、自社運用と比べましょう。

| 体制 | 外部費用の目安 | 社内の負担 | 向いている会社 |
|---|---|---|---|
| 自社運用 | 0円〜(機材代のみ) | 大きい(企画〜分析まで) | 撮影・編集できる人がいる |
| 編集だけ外注 | 月数万円〜10万円程度 | 中くらい(企画・撮影) | 撮影はできるが編集の時間がない |
| 運用代行 | 月30万〜60万円程度 | 小さい(撮影協力・確認) | 担当者がいない、早く成果を出したい |
株式会社Add Valueは企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社です。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。料金は、Aプラン月額30万円(6投稿/月)、Bプラン月額45万円(10投稿/月)、Cプラン月額55万円(12投稿/月)です(契約期間6ヶ月〜。動画の内容・工数・媒体数により変動します)。運用代行の選び方はTikTok運用代行の選び方、SNS全般の料金の内訳はSNS運用代行の費用相場で詳しく紹介しています。
広告を使う場合の費用
TikTok広告を使う場合は、運用費とは別に広告費がかかります。TikTok広告のヘルプ「予算について」では、1日の予算はキャンペーンで50米ドル以上、広告セットで20米ドル以上と案内されています。広告の使い方はSNS採用広告の始め方をご覧ください。
TikTok採用の費用対効果はどう考える?
TikTok採用の費用対効果は、「かかった費用 ÷ TikTok経由の採用数」で採用単価を出し、今の採用手法と比べるのが基本です。再生数やフォロワー数だけで判断すると、応募につながらない運用にお金を使い続けてしまいます。

採用単価とは、1人を採用するのにかかった費用のことです。図のように、まず外部費用と人件費、広告費を合計します。次に、応募フォームで「何を見て応募したか」を聞き、TikTok経由の応募数と採用数を記録します。最後に、求人広告や人材紹介の採用単価と比べます。
成果が出るまでの期間も費用に含める
TikTokは、投稿してすぐに応募が来るとは限りません。数か月かけて投稿がたまり、会社の雰囲気が伝わってから応募が増えることが多いため、半年程度の期間で費用と成果を見るのがおすすめです。一度作った動画は残り続け、後から見た人の応募にもつながる点も、求人広告との違いです。
弊社が支援した警備会社では、ショート動画の企画・投稿設計から問い合わせ導線の設計までを行い、採用問い合わせ200件超につながりました。再生数を応募につなげる考え方はTikTok採用でバズっても応募が来ない理由、指標の決め方は採用SNSの効果測定で解説しています。
TikTok採用の費用を抑えるコツは?
費用を抑えるコツは、撮影の回数を減らし、企画を使い回し、苦手な工程だけを外注することです。

- まとめ撮り:1日で数本分を撮れば、撮影の段取りや移動の時間を減らせる
- 企画の型を決める:「仕事紹介」「社員の一日」などをシリーズにすると、企画の時間が短くなる
- スマートフォンで撮る:高価な機材より、内容と見やすさが大切
- 部分的に外注する:編集だけ、企画だけなど、社内で難しい工程だけ任せる
- 広告は少額テストから:反応の良い動画が見つかってから予算を増やす
音源のルールを守って作り直しを防ぐ
TikTokビジネスヘルプセンターの「商用音楽ライブラリ」では、一般の音楽ライブラリは商用利用できず、企業の投稿や広告では商用音楽ライブラリの楽曲を使うよう案内されています。あとから音源を差し替える手間を防ぐためにも、最初からルールを決めておくと、余計な費用がかかりません。採用動画を1本ずつ制作する場合の相場は採用動画の相場も参考にしてください。
予算別にTikTok採用でできることの目安は?
予算ごとにできることの目安は、月0円なら自社で少ない本数から、月10万円前後なら編集の外注、月30万円以上なら企画から任せる運用です。採用したい人数や時期に合わせて選びましょう。
| 月の外部予算 | できることの目安 | 注意点 |
|---|---|---|
| 0円 | スマートフォンで撮影し、月2〜4本から自社で投稿する | 担当者の時間を確保しないと続かない |
| 月10万円前後 | 撮影は自社、編集を外注して本数を増やす | 企画と撮影の段取りは社内で必要 |
| 月30万円以上 | 企画・撮影・編集・分析まで一貫して任せる | 撮影日の調整や社員の出演協力は必要 |
| 上記+広告費 | 反応の良い動画を広告で広く届ける | 応募単価を見ながら予算を調整する |
最初は自社で少ない本数から試し、手応えが出てきたら外注や広告を足す進め方もあります。いきなり大きな予算をかけるより、続けられる体制を先に作るほうが、結果的にむだな費用を減らせます。反対に、採用の時期が決まっていて急ぐ場合は、最初から運用代行に任せたほうが立ち上がりは早くなります。
TikTok採用の費用でよくある質問
Q. TikTok採用は無料で始められますか?
A. アカウントの開設や通常の投稿は無料です。ただし、企画・撮影・編集にかかる社員の作業時間や、機材・外注・広告を使う場合の費用は別に考える必要があります。
Q. TikTok採用を自社で運用すると、どのくらいの時間がかかりますか?
A. 1本あたり企画・台本に約1時間、撮影・編集に約3〜4時間かかると仮定すると、月8本の投稿で約40時間が目安です。慣れや動画の内容によって変わります。
Q. TikTok採用を運用代行に頼むといくらですか?
A. 編集だけなら月数万円〜10万円程度、企画から撮影・分析まで任せると月30万〜60万円程度が目安です。広告を使う場合は別に広告費がかかります。
Q. TikTok採用の費用対効果はどう判断すればいいですか?
A. かかった費用をTikTok経由の採用数で割って採用単価を出し、求人広告や人材紹介の採用単価と比べます。成果が出るまでの期間も含め、半年程度で判断するのがおすすめです。
Q. TikTok採用の撮影に高価な機材は必要ですか?
A. 必要ありません。スマートフォン1台から始められます。三脚やピンマイクがあると便利ですが、見やすさには明るい場所で撮ることと声がはっきり聞こえることのほうが大切です。
Q. 予算が少ない場合はどう始めればいいですか?
A. 自社でスマートフォンを使い、月2〜4本など続けられる本数から始めるのがおすすめです。手応えが出てから、編集の外注や広告を足していく進め方もあります。
まとめ:TikTok採用の費用は「総額」と「採用単価」で判断しよう
- 費用は人件費・機材・外注費・広告費・応募対応の5つで考える
- 自社運用は外部費用ゼロから始められるが、月40時間前後の作業時間がかかる試算になる
- 運用代行は月30万〜60万円程度が目安で、社内の負担を大きく減らせる
- 費用対効果は採用単価で、今の採用手法と比べる
- まとめ撮り・企画の型・部分外注で費用を抑えられる
「自社の場合はいくらかかるのか知りたい」「代行に頼むべきか判断したい」という方は、お気軽にご相談ください。SNSを採用に使う意味から整理したい方は、採用にSNS活用が必要な理由もあわせてご覧ください。
参考情報(2026年11月1日確認)
株式会社Add Value 代表
企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。


