製造業・工場の採用にSNS動画が効く理由は、外からは見えにくい工場の仕事や働く人の様子を、短い動画で見てもらえるからです。「求人を出しても若手が来ない」「工場の仕事に興味を持ってもらえない」と感じていませんか?
この記事では、製造業の採用難とイメージの壁、工場の日常を動画にする方法、撮影のハードルを下げるコツ、始め方を解説します。現場系の警備会社を支援した実例も紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
この記事の要点
- 2026年版ものづくり白書の概要によると、製造業の就業者は2024年の1,046万人から2025年は1,033万人に減少
- 製造業は取引先が企業中心のことが多く、仕事の中身が求職者に見えにくい
- 動画の入口になるのは機械の動き、職人の技、完成までの過程
- 機密が心配なら、撮影してよい工程と場所を先に一覧にする
- SNSは今すぐの欠員補充には向かないので、求人媒体などと併用する
製造業の採用はなぜ難しい?イメージの壁とは
製造業の採用が難しい理由は、働く人が減るなかで人手不足感が続いており、工場の仕事のイメージが更新されにくいことです。データとイメージの両面から見てみましょう。

厚生労働省「2026年版 ものづくり白書 概要」(令和8年5月)によると、製造業の就業者数は2024年の1,046万人から2025年は1,033万人にわずかに減少しました。中小企業の従業員数過不足DI(人が足りているかを示す指標)は、製造業で2025年にマイナス17.9で、マイナスは人手不足を意味します。
同じ資料では、2002年と比べて若年就業者(34歳以下)は減り、高齢就業者(65歳以上)は増えているものの、近年はほぼ横ばいと整理されています。
工場の仕事にはどんなイメージの壁がある?
| 求職者のイメージ | 実際に確かめたいこと | 動画で見せられること |
|---|---|---|
| きつそう、暑そう | 作業の負担や職場の環境 | 空調や休憩の様子、体を使う場面 |
| 単調そう | どんな仕事があるのか | 工程や担当の違い、覚えていく流れ |
| 何を作っているかわからない | 製品が何に使われるのか | 完成品や使われ方 |
| 怖い人が多そう | 職場の人間関係 | 先輩と若手のやりとり |
ポイントは、実態に合わないイメージがあるなら、言葉で否定するより、仕事を見せるほうが伝わることです。もちろん、大変なところも隠さず見せましょう。
工場の日常はなぜSNSのコンテンツになる?
工場の日常がコンテンツになるのは、多くの人が見たことのない光景だからです。社員には当たり前の作業でも、外の人には「こうやって作るのか」という驚きになることがあります。

| 動画の型 | 投稿の例 | 役割 |
|---|---|---|
| 機械の動き | 加工機やラインが動く様子、音を活かした映像 | 知らない人に見てもらう入口 |
| 職人の技 | 手元のアップ、精度を確かめる瞬間 | 身につく技術を伝える |
| 完成までの過程 | 材料が製品になるまでの早送り | 仕事のやりがいを伝える |
| 働く人の話 | 入社の決め手、1年目の失敗 | 自分と重ねてもらう |
| 1日の流れ | 出社から退社まで、休憩、シフト | 働き方を想像してもらう |
機械や技の動画で知ってもらい、働く人の話で応募を後押しする。この2段階で考えると企画を組みやすくなります。ネタは採用動画ネタ30選、採用動画全体の考え方は採用動画とはで解説しています。
総務省の令和7年度調査(2025年12月、n=1,800)では、TikTokの利用率は10代で67.9%、20代で61.5%、Instagramの利用率は20代で82.6%でした。若手に会社を知ってもらう場所として、候補に入れる意味があります。
製造業のSNS採用で成果につなげるパターンは?
成果につなげるには、再生数を集める動画と、応募を後押しする情報を分けて考えることが大切です。製造業に限らず、現場系の採用で共通する考え方です。

株式会社Add Valueが支援した警備会社では、Instagram 4万フォロワー、TikTok 15万フォロワー、月間再生数1,000万回超えとなり、採用問い合わせ200件超につながりました。支援内容はショート動画の企画、投稿設計、アカウント改善、問い合わせ導線の設計です。
これは警備業の数字で、製造業で同じ結果になるとは限りません。ただ、「仕事が外から見えにくい」「若手が少ない」という悩みは共通しています。詳しくは警備員の採用が難しい理由をご覧ください。
- 主役を決める:話してくれる社員を1人決めて、続けて登場してもらう
- 応募先を1つにする:プロフィールから募集ページへ進めるようにする
- 応募前の不安に答える:シフト、残業、未経験の育て方を投稿にする
- 数字を分けて見る:再生数、プロフィール閲覧、問い合わせ数を分ける
バズと応募の違いはTikTok採用でバズっても応募が来ない理由で解説しています。TikTokの全体像はTikTok採用とはもご覧ください。
工場の撮影のハードルを下げる方法は?
撮影のハードルを下げるには、撮ってよい範囲、撮る人、撮る日を先に決めることです。「機密が心配」「現場が忙しい」という不安も、ルールを決めれば小さくできます。

| 心配なこと | 対策 |
|---|---|
| 機密が映らないか | 撮影してよい工程と場所を一覧にし、図面、型番、取引先名は映さない |
| 安全面が心配 | 撮影者は作業の動線に入らない。保護具は動画の中でも正しく着ける |
| 現場の手を止めたくない | 生産の合間に撮る日を決め、月2回まとめて撮る |
| 社員が顔を出したくない | 手元、後ろ姿、声だけの動画から始める |
| 確認に時間がかかる | 確認者を1人に絞り、確認の期限を決める |
スマートフォンでも、最初の動画は十分に作れます。機械の音が大きい工場では、話を静かな場所で撮り、文字を入れて音なしでも伝わるようにしましょう。撮影の負担を小さくすると、続けやすくなります。
製造業のSNS採用の始め方は?
始めるときは、採用したい人を決めて、撮影のルールを作り、最初の30本を計画しましょう。工場の稼働カレンダーに撮影日を入れておくと止まりにくくなります。

| ステップ | やること | 目安 |
|---|---|---|
| 1. 採用したい人を決める | 高卒の若手、未経験、経験者など | 最初に決める |
| 2. 撮影のルールを作る | 撮ってよい場所、映さない情報、確認者 | 1〜2週間 |
| 3. アカウントを整える | 社名、職種、勤務地、応募先 | 1週間 |
| 4. 30本を計画して投稿する | 5つの型に分けて週2〜3本 | 約3か月 |
| 5. 数字を見て直す | 視聴の続き具合、問い合わせ数 | 月1回 |
手順の詳細は採用SNSの始め方をご覧ください。同じ現場系の業界として、建設業の採用が難しい理由も参考になります。
求人票や工場見学も動画とそろえる
SNSで興味を持った人は、応募の前に求人票や会社のサイトも確かめます。動画で話した仕事と求人票の内容が違うと、不安になってしまいます。動画、求人票、見学、面接で同じことを伝えるように見直しましょう。
- 求人票:動画で話したシフトや育て方と合っているか
- 会社のサイト:製品の使われ方や働く人を紹介しているか
- 工場見学:動画で見た場所を見学できるか
- 面接:「動画のどこが気になったか」を聞いているか
工場は外から中が見えにくいので、動画のあとに見学へ案内すると、入社後のギャップを減らすことにもつながります。導線の作り方は採用SNSの導線設計で解説しています。
製造業のSNS採用のメリット・デメリットは?
メリットは仕事の中身を見せて、知らなかった人にも会社を知ってもらえることです。デメリットは時間と手間がかかることなので、求人媒体などと組み合わせて考えましょう。
| 比べる点 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| 届く相手 | 仕事を探していない若手にも届く | すぐに応募が増えるとは限らない |
| 伝わること | 工場の雰囲気や働く人を見せられる | 撮影できない内容もある |
| 費用 | 投稿が会社に積み上がる | 担当者の時間や月額の費用がかかる |
| 向いている会社 | 若手を計画的に採用したい | 今月中に人が必要なら他の方法が先 |
株式会社Add Valueは、高品質の動画作成が可能(専属カメラマン、各専門クリエイター)で、SNS運用と広告運用を一気通貫で支援します。基本のプランは月額30万円(6投稿/月)からで、大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。費用の考え方は採用動画の相場をご覧ください。
よくある質問
製造業の採用にSNSは本当に効きますか?
工場の仕事や働く人を見てもらえる点で、有効な手段の1つです。ただし、地域や採用人数によって結果は変わります。投稿だけでなく、問い合わせまでの導線をセットで整えて、半年ほどの数字で判断しましょう。
工場で撮影できない場所が多い場合はどうすればいいですか?
撮影してよい工程と場所を先に一覧にしましょう。工程が難しければ、休憩中の社員の話、製品の完成品、1日の流れ、選考の流れなど、機密に関わらない内容から始められます。
製造業の採用動画は誰が出演すればいいですか?
話すのが好きな若手や中堅の社員が1人いれば始められます。社長や工場長が全部話す必要はありません。求職者に近い年齢の社員が話すと、自分が働く姿を想像してもらいやすくなります。
製造業のSNSはTikTokとInstagramのどちらがいいですか?
会社を知らない若手に広く届けたいならTikTok、社名で調べた人に職場を見せたいならInstagramが向いています。最初は1つに絞り、慣れてから同じ動画をもう一方にも活用しましょう。
製造業のSNS採用を外注するといくらかかりますか?
株式会社Add Valueの場合、基本のプランは月額30万円(6投稿/月)からで、契約期間は6ヶ月からです。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。
まとめ:製造業の採用は工場の日常を見せることから
製造業の採用では、言葉で魅力を説明するより、仕事と人を見てもらうほうが伝わる場面があります。
- 製造業の就業者は減少し、中小企業では人手不足感が続いている
- 外から見えにくい工場の仕事は、動画で見せる価値がある
- 機械や技で知ってもらい、働く人の話で応募を後押しする
- 撮影の範囲、撮る人、撮る日を決めるとハードルが下がる
- 時間はかかるので、求人媒体などと併用する
自社の工場でどんな発信ができるか知りたい方は、お気軽にご相談ください。
参考情報(確認日:2026年11月5日)
株式会社Add Value 代表
企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。プロフィール詳細はこちら →


