若手採用とは、主に20代を中心とした若い人材を、新卒・第二新卒・未経験の中途などの形で採用することです。若手採用の方法は、20代が会社を選ぶ基準(安定・給与・やりたい仕事)に合わせて情報を具体的に出し、彼らが毎日見ているSNSや求人媒体で、働く人の姿が見える発信をするのが基本です。
「若手が応募してこない」「採用してもすぐに辞めてしまう」と悩んでいる経営者・人事の方に向けて、20代に選ばれる会社がやっていることを、調査データと支援の現場の知見をもとに解説します。
この記事の要点
- 若手採用とは、20代を中心に新卒・第二新卒・未経験者などを採用すること
- マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査」(n=37,160)では、企業選択のポイントの1位は「安定している会社」55.4%
- 厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」では、初めての会社を辞めた理由の1位は「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」28.5%
- 若手に選ばれる会社は、給与・休日・育成の仕組みを具体的に出し、働く人の姿を動画で見せている
- 採用手法は、新卒・第二新卒・未経験の中途で使い分け、SNSを組み合わせる
若手採用とは?新卒・第二新卒・未経験中途の違い
若手採用とは、20代を中心とした若い人材を採用することで、採用の形によって新卒・第二新卒・未経験の中途に分けられます。第二新卒とは、学校を卒業して就職したあと、おおむね3年以内に転職を考える若手のことです。
| 区分 | 主な対象 | 特徴 | よく使われる採用手法 |
|---|---|---|---|
| 新卒 | 学校を卒業予定の学生 | 入社時期がそろい、育成を前提に採用する | 就職サイト、合同説明会、インターンシップ、SNS |
| 第二新卒 | 就職後おおむね3年以内の若手 | 社会人の基本が身についており、育成期間が短い | 転職サイト、人材紹介、SNS |
| 未経験の中途 | 業界・職種が未経験の20代 | 人柄や意欲を重視して採用する | 求人媒体、ハローワーク、SNS |
同じ「若手」でも、新卒と第二新卒・中途では、見ている媒体も知りたいことも違います。新卒に絞った方法は新卒採用にSNSを活用する方法で詳しく解説しています。
若手採用が難しい理由は?
若手採用が難しいのは、若い働き手そのものが減っているうえに、多くの会社が若手を取り合っているからです。さらに、若手は応募する前に会社のことをよく調べるため、情報が少ない会社は候補から外れやすくなっています。

多くの会社が若手を取り合っている
リクルートワークス研究所「第43回ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)」(2026年4月23日公表)によると、大卒求人倍率は1.62倍で、求人の数が就職を希望する学生の数を上回っています。特に中小企業は、大企業と同じ学生を取り合うことになり、知名度で不利になりやすい状況です。
応募する前に会社を調べられている
若手は、求人票だけで応募を決めず、会社のホームページやSNS、口コミで働く人や職場の雰囲気を確かめてから応募します。調べても情報が出てこない会社は、それだけで不安に思われてしまいます。
入社しても辞めやすい
厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」によると、大学卒の就職後3年以内の離職率は33.8%です。採用できても定着しなければ、また採用をやり直すことになります。
20代が会社を選ぶ基準は?調査データで見る
20代が会社を選ぶ基準は、「安定している」「給料がよい」「やりたい仕事ができる」が上位です。一方で、辞める理由は「労働時間・休日」「人間関係」「賃金」が上位で、入社前に伝わっていなかったことが辞める理由になっていることがわかります。

マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査」(2025年10月〜2026年3月、2027年卒の大学3年生・大学院1年生n=37,160、2つまで選択)では、企業選択のポイントは次のとおりでした。
| 順位 | 企業選択のポイント | 割合 |
|---|---|---|
| 1位 | 安定している会社 | 55.4% |
| 2位 | 給料の良い会社 | 26.6% |
| 3位 | 自分のやりたい仕事(職種)ができる会社 | 25.5% |
| 4位 | 休日、休暇の多い会社 | 12.2% |
| 5位 | 勤務制度、住宅など福利厚生の良い会社 | 11.0% |
厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」(15〜34歳の若年労働者、個人調査の有効回答13,218人、3つまで回答)では、初めて勤務した会社を辞めた理由は、「労働時間・休日・休暇の条件がよくなかった」28.5%、「人間関係がよくなかった」26.4%、「賃金の条件がよくなかった」21.8%、「仕事が自分に合わない」21.7%の順でした。
若手に選ばれ、長く働いてもらうには、安定・給与・休日・人間関係といった「気になること」を、入社前に正直に見せることが大切です。就活生の情報収集の実態は就活生のSNS情報収集の実態で紹介しています。
20代に選ばれる会社の発信は?やっていること5つ
20代に選ばれる会社は、若手が気にしていることを、具体的な数字と働く人の姿で見せています。支援の現場で、応募や定着につながりやすいと感じている発信は次の5つです。

給与・休日を数字で具体的に出す
「給与は経験を考慮」ではなく、1年目のモデル年収、休日の日数、残業の目安を書きます。安定や給与を重視する若手にとって、数字が見えない求人は比べる対象にすら入りません。
入社後の育成の流れを見せる
「研修あり」だけでなく、入社1ヶ月目、3ヶ月目、1年目に何ができるようになるかを示すと、未経験の若手でも働く姿を想像しやすくなります。
年の近い先輩に話してもらう
社長や人事の話よりも、入社2〜3年目の先輩が話す「入社前と入社後のギャップ」のほうが、若手には響きやすい傾向があります。
1日の仕事の流れを動画で見せる
出社から退社までの流れを短い動画で見せると、仕事が自分に合いそうかを応募前に判断できるため、入社後の「思っていたのと違う」を減らせます。
職場の人間関係や雰囲気を見せる
辞める理由の上位に「人間関係」があることからも、休憩中の会話や、チームで仕事をする様子を見せることは大切です。投稿のネタに迷ったら採用動画ネタ30選も参考にしてください。
若手採用の方法は?採用手法の選び方
若手採用の方法は、新卒・第二新卒・未経験の中途のどれを狙うかで主力の手法を決め、どの場合もSNSで会社の雰囲気を伝える組み合わせが基本です。

| 狙う層 | 主力の手法 | SNSの役割 |
|---|---|---|
| 新卒 | 就職サイト、インターンシップ、合同説明会 | 説明会やインターンの前後に会社の雰囲気を伝え、志望度を上げる |
| 第二新卒 | 転職サイト、人材紹介 | 今の職場と比べられたときに、働きやすさを具体的に見せる |
| 未経験の中途 | 求人媒体、ハローワーク | 求人を見た人が雰囲気を確かめる場所になる |
若手はTikTokやInstagramのショート動画を日常的に見ているため、まだ仕事を探していない若手にも会社を知ってもらえるのがSNSを使う利点です。一方で、効果が出るまで数ヶ月かかることと、投稿を続ける人手が必要なことはデメリットです。TikTokを使った採用はTikTok採用とは?始め方・費用・成功のポイント、採用手法ごとの違いは採用手法を比較で解説しています。
若手採用でSNSを活用した事例は?
株式会社Add Valueが支援した警備会社では、TikTok・Instagramの運用で採用問い合わせ200件超につながりました。現場で働く人の様子をショート動画で発信し、TikTokは15万フォロワー、月間再生数は1,000万回を超えています。再生数を伸ばすことが目的ではなく、動画を見た人が問い合わせまで進める導線をつくったことが成果につながりました。
株式会社Add Valueは、企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社です。SNSだけでなく、リクルートやジョブメドレーなどの採用媒体の運用、目標の採用人数から逆算したMeta広告の運用までまとめて支援しています。
若手採用の方法でよくある質問
若手採用で一番大切なことは何ですか?
若手が気にしている給与・休日・育成・人間関係を、入社前に具体的に見せることです。調査でも、会社選びでは安定や給与が重視され、辞める理由には労働時間・休日や人間関係が挙がっています。
中小企業でも若手を採用できますか?
採用できます。知名度で大企業に勝つのは難しくても、年の近い先輩の声や、仕事を任されるまでの早さなど、中小企業ならではの魅力を具体的に伝えれば選ばれる理由になります。詳しくは中小企業の採用方法の記事で解説しています。
若手採用にはどのSNSが向いていますか?
採りたい若手がよく見ているSNSを選ぶのが基本です。幅広い若手に知ってもらうならTikTok、会社の雰囲気を整理して見せるならInstagramが使われることが多く、両方を組み合わせる会社もあります。
若手がすぐ辞めないためには何をすればよいですか?
入社前に、仕事内容・労働時間・休日・職場の雰囲気を正直に見せ、入社後の「思っていたのと違う」を減らすことが大切です。入社後は、年の近い先輩と話せる機会や、定期的な面談を設けましょう。
若手採用の方法から相談できますか?
株式会社Add Valueでは、目標の採用人数から逆算したSNS・採用媒体・広告の組み合わせを相談できます。大枠のプランをもとに、初回MTGとヒアリングシートの回答を踏まえてカスタマイズし、認識をすり合わせてから運用を始めます。
Z世代の価値観と響く発信はZ世代の採用にSNSが必須な理由、高校生の採用は高卒採用のルールと進め方で詳しく解説しています。
まとめ:若手採用の方法は「具体的に見せる」こと
若手採用は、若手が気にしていることに、入社前から正直に答えることが近道です。
- 若手採用は、新卒・第二新卒・未経験の中途で狙い方が変わる
- 企業選択のポイントの1位は「安定している会社」55.4%(マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査」)
- 初めての会社を辞めた理由の1位は「労働時間・休日・休暇の条件」28.5%(厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査」)
- 給与・休日・育成・人間関係を、数字と働く人の姿で具体的に見せる
- 主力の採用手法にSNSを組み合わせ、応募前に会社の雰囲気を伝える
中小企業の方は中小企業の採用方法|大手に負けないための戦い方もあわせてご覧ください。株式会社Add Valueは、SNS運用と採用媒体・広告運用を一気通貫で支援しています。若手採用に悩んでいる方は、お気軽にご相談ください。
参考情報(確認日:2026年11月7日)
- マイナビ「2027年卒大学生就職意識調査」(2025年10月1日〜2026年3月23日、2027年卒の大学3年生・大学院1年生n=37,160)
- 厚生労働省「令和5年若年者雇用実態調査の概況」(15〜34歳の若年労働者、個人調査の有効回答13,218人)
- リクルートワークス研究所「第43回ワークス大卒求人倍率調査(2027年卒)」(2026年4月23日公表)
- 厚生労働省「新規学卒就職者の離職状況(令和4年3月卒業者)」
株式会社Add Value 代表
企業ごとに施策を変えながら採用の成果にコミットするSNS運用代行会社を経営。Instagram・TikTok・採用媒体・Threads・YouTube・Meta広告・簡易採用LPまで対応し、約20案件を並行支援。警備会社のSNS採用で問い合わせ200件超、支援先の月間再生数は1,000万回超えなどの実績を持つ。プロフィール詳細はこちら →


